看護基礎教育における「ベッドメーキング」の授業の実態調査
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は、全国の看護教育機関での、看護基礎教育における『ベッドメーキング』の授業状況と教育機関の特徴を把握することである。全国看護系学校で授業担当している教員403人から得られた結果は以下の通りであった。1.講義時間数は0〜1800分と幅があり、養成所が有意に長かった。(p<05)演習時間も0〜1440分と幅があった。2.指導案を「他教員意見」を取り入れ作成している短大が多かった。(p<05)また、養成所は「教材」から作成する傾向があり(p<01)、他機関と有意に差があった。(p<05)3.演習で教員1人あたりが担当する学生数は、平均15.9人であった。4.教材:(1)上掛けは上シーツ・毛布・スプレッドの組み合わせで使用している割合が大学・短大・養成所の全体で75.4%と最も多かった。(2)大学は既成の横シーツを使用している割合が高く、使用するリネン類が多くの教科書と異なっていた。(3)養成所は、ゴム製防水シーツを使用している割合が高かった。5.いずれの教育機関でも『ベッドメーキング』の授業では、理論に基づいた看護技術の習得方法、ボディメカニクス、熟練するための練習の必要性などの内容を含めており、看護技術教育の導入として位置づけていた。
- 2006-03-15
著者
関連論文
- 看護学生の学習への取り組み状況 : 2年次と3年次の縦断的比較
- 看護学生の臨地実習における倫理的問題の遭遇と道徳的感性との関連
- 看護教育におけるクリティカルシンキングの動向の文献的検討
- 秋田市における血液透析患者の現状と医療・福祉のニーズ(第2報) : 健康関連QOLの評価
- 看護の質を高めるコミュニケーション教育の検討 : 講義,学内演習,臨床実習での教育内容の統合を目指して
- 臨地実習における教師のあり方の一考察 : ウィーデンバックの再構成を用いて
- A市における血液透析患者の健康関連QOL--地域で生活する視点から
- 秋田市における血液透析患者の現状と医療・福祉のニーズ(第1報)
- 血液透析患者の体調に関連する因子の検討--A市の実態調査から
- 看護基礎教育における「ベッドメーキング」の授業の実態調査
- 本学看護学科卒業生の看護活動に関する看護管理者の評価
- 新卒看護師の看護実践能力の実態と傾向 : 本学卒業の新卒者の自己評価と上司による他者評価から
- 日本赤十字秋田短期大学看護学科卒業生の動向調査(第3報) : 卒業生による在学中の教育評価
- 日本赤十字秋田短期大学看護学科卒業生の動向調査(第2報) : 社会人経験の有無と学業に対する取り組み、学生生活に対する満足度の関係
- 日本赤十字秋田短期大学看護学科卒業生の動向調査(第1報) : 卒業生の就業・進学状況と卒後の資格取得の実態
- 研究報告 入院時面接における看護師の言語応答に関する研究
- 看護学生の受験理由と看護学科選択理由に関する実態 : 本学看護学科1期生の入学時調査から
- 臨地実習におけるコミュニケーションの学び : 一学生のインタビューからの検討