鶏卵形質における市販鶏種の特徴

概要

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1973年,11月に孵化後8〜9ヵ月齢のCommercial strain(CS,以下系種と略す)から採卵し22の卵形質を測定した。平均卵重の大きいものから順にA,B,C,D,E,F系種としてそれら系種間の相異を検討した。測定したいずれの卵形質においてもそれらの平均値には系種間に有意(P<0.05,P<0.01)な差が認められた。たとえば,F系種は卵重,卵長,卵幅が特に低い推定値を示し,A系種では平均卵重の大きいのに比し,卵白重が小さく,卵白固形分率においても有意に他の系種より低い値を得た。更に,卵白高,ハウユニットにおいても系種により特異な値が認められた。系種内での卵形質間の単純相関係数には系種間による大きな相異は認められなかった。これらの相関群を逐次バリマックス法により合成変量を計算した結果,合成変量内で大別して5つの小グループに別れる構造を示した。これらから形質間の関連性は明らかとなったが,系種間での大きな差異は認められなかった。
帯広畜産大学の論文
1975-06-10