出生前に診断し得た全前脳胞症の1例
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概要
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全前脳胞症(Holoprosencephaly)は胎生3〜6週に前脳胞が前脳と間脳に分化発達せず,左右大脳半球分離不全などを生じ,特徴的な顔面奇形をしばしば合併したものである。今回我々は超音波断層法などを用い出生前に単眼症(DeMyerの分類によるHoloprosencephaly I型)と診断し得た症例を経験した。児は33週4日にて生産したが,40分後に死亡した。剖検にて体幹部に多発大奇形を認め,臍帯血染色体分析では13トリソミーであった。顔面の特殊な異常,特異な顔貌は染色体異常や先天奇形発見の糸口となり,脳奇形の重症度にある程度の予測がたっ。全前脳胞症では高率に染色体異常を認め,特に体幹部に大奇形や多発奇形を認める時は13トリソミーなどの染色体異常を考慮せねばならない。
- 千葉大学の論文
- 1991-10-01
著者
-
高見澤 裕吉
千葉大学医学部産科婦人科学教室
-
稲葉 憲之
千葉大学医学部産科婦人科学教室
-
深沢 一雄
千葉大学医学部産科婦人科教室
-
板橋 光司郎
川鉄千葉病院産婦人科
-
高見沢 裕吉
千葉大学産婦人科
-
高見沢 裕吉
千葉大学医学部産科婦人科学講座
-
高見沢 裕吉
千葉大学医学部産科婦人科
-
高見沢 裕吉
千葉大学医学部
-
板橋 光司郎
川崎製鉄千葉病院
-
清水 久美子
千葉大学医学部産婦人科
-
高見沢 裕吉
千葉大医学部産婦人科
-
清水 久美子
千葉大
-
内藤 正文
川崎製鉄千葉病院産婦人科
-
内藤 正文
千葉大学 産婦人科
-
河田 誠
房総婦人科腫瘍グループ
-
赤倉 早苗
川崎製鉄千葉病院産婦人科
-
河田 誠
川崎製鉄千葉病院産婦人科
-
高見澤 裕吉
千葉大学医学部産婦人科
-
河田 誠
Jfe川鉄千葉病院
-
清水 久美子
千葉大学医学部
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