鹿児島県におけるイヌパルボウイルス感染症
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概要
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4例のイヌ下痢症発生例から分離された6株のウイルスは, ネコ由来細胞系であるFEAとCRFK細胞で核内封入体形成を伴ってよく増殖し, 感染細胞培養上清は豚血球を凝集した.これらは既知イヌパルボウイルス(CPV)免疫血清を用いた血球凝集阻止(HI)試験と間接螢光抗体法, 陰性染色による電子顕微鏡観察, 免疫電子顕微鏡観察およびイヌ感染実験によりCPVと同定された.CRFKおよびMDCK細胞でのCPV(KS5703株と29F株)とネコパルボウイルス(FPV)(TU1株)の増殖性を比較した結果, CPVは両細胞で, FPVはCRFK細胞で著明に増殖した.さらに, FPVはMDCK細胞では増殖しないと考えられていたのに反し, 若干の増殖が認められた.野外イヌ血中HI抗体検索の結果から, 鹿児島県下においてCPV感染症が流行し始めたのは1980年以後と推察された.
- 鹿児島大学の論文
- 1985-03-15
著者
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佐藤 平二
家畜微生物学研究室
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望月 雅美
家畜微生物学研究室
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徳田 祐二
家畜微生物学研究室
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徳田 祐二
家畜微生物学研究室:(現)鹿児島県鹿屋食肉衛生検査所
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佐藤 平二
家畜微生物学教室
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望月 雅美
鹿児島大 農
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