プレドニゾロン投与マウスに対する緑膿菌ワクチンの影響について
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概要
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マウスにプレドニゾロン2.5mg 2回皮下注射し, その前または後に免疫を行い免疫の影響を追究したところ次のような結論を得た.1.プレドニゾロン注射前にMMAFワクチン注射を行ったマウスを清浄飼育するとプレドニゾロンによる死亡が減少する.2.プレドニゾロン注射前MMAFワクチネーションを行ったマウスでも緑膿菌水飼育を行うとプレドニゾロンによる死亡は減少しない.3.プレドニゾロン注射の前又は後にMMAFワクチネーションを行い, 菌の腹腔攻撃により免疫の有無を調べると予めプレドニゾロン処理したマウスにおける免疫の誘導はやや抑制される.しかし, プレドニゾロン投与前に免疫されたマウスでの免疫抑制は極めて弱い.4.プレドニゾロン注射をうけたマウスは攻撃時の抗血清との同時注射により強い感染防禦を示し, マクロファージを主とすると考えられる感染防禦はプレドニゾロンにより影響されないことが推測された.5 以上の事実から副腎皮質ホルモンによる免疫抑制マウスに対するワクチン接種は有効であろうと考えられた.
- 1980-03-19
著者
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