ガンマ線照射マウスに対する緑膿菌ワクチンの影響について
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概要
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ICRマウスにコバルト60ガンマ線を照射して, 感染と免疫に及ぼす影響について緑膿菌とMMAFワクチンを用いてしらべた結果, 次のような結論を得た.1.ICR SPFマウスにコバルト60のγ線600radを全身照射して緑膿菌水給水することにより経口的に実験的緑膿菌敗血症を作ることが出来た.2.緑膿菌MMAFワクチンにより免疫したICR自然マウスと無免疫同マウスにコバルト60のγ線600radを照射し緑膿菌給水を行うと, 無免疫マウスが高い死亡率(86%)を示したのに対し, ワクチン注射をうけたマウスは全例生残した.3.ICR自然マウスにコバルト60ガンマ線500radを照射した前後にワクチン接種し, 免疫の発現, 持続をしらべたところ, 照射後16日までは完全な免疫は誘導されず, 且, 獲得した免疫の発現は抑制された.しかし20日以降は共に完全な免疫を発現した.4.ICR自然マウスにコバルト60ガンマ線500rad照射して緑膿菌攻撃の直前免疫血清を注射した群では照射後12日, 16日目のマウスは抗血清で防禦されなかったが10日目までと20日目以降では防禦された.
- 1980-03-19
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