イヌアデノウイルスのプラック形成能
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概要
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イヌ伝染性肝炎の病原ウイルスであるイヌアデノウイルス1型(CAV-1)と"Kennel Cough"の病原体の1つであるイヌアデノウイルス2型(CAV-2)の生物学的性状を比較研究中, 両血清型ウイルスのプラック形成能に顕著な差を認めた.イヌ腎細胞系であるMDCK細胞培養で, CAV-1であるD43株は大小不同(径0.5〜3mm), 辺縁不整の典型的なプラックを形成したが, CAV-2であるOD-N株は, ウイルス感染病巣が, 固定染色後, 抜けきらない, 濃染性の「プラック]を形成した.プラック法によるウイルス力価測定法は, 従来の50%組織培養感染価測定法より鋭敏で, 両血清型ウイルス間に認められたプラック形状の相違とともに, 今後のイヌアデノウイルス感染症の研究上, 極めて有用と考えられる.
- 鹿児島大学の論文
- 1984-03-15
著者
-
佐藤 平二
家畜微生物学研究室
-
望月 雅美
家畜微生物学研究室
-
盛満 稔
家畜微生物学教室
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盛満 稔
家畜微生物学教室:(現)鹿児島県大口食肉衛生検査所
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佐藤 平二
家畜微生物学教室
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望月 雅美
鹿児島大 農
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