学童・思春期の食習慣の現状
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概要
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子どもの食習慣について,男女別に現状と共通点および相違点を明らかにすることを目的に,学童・思春期の子どもを対象に食習慣の現状調査を実施した.小学生245人,中学生654人,高校生576人,合計1,475人から有効回答が得られた.調査方法は,自作の調査用紙を用いて,日頃の食習慣,食への関心,子ども自身の食事のとらえ方について調査を行った.日頃の食習慣については25項目の食習慣の有無を,食への関心と子ども自身の食事のとらえ方については9項目の質問に対する自己評価を調査した.日頃の食習慣の調査結果では,<野菜を食べない>,<糖分の多い食品をたくさん食べる・飲む>,<食べる量が少ない>のように発達段階で比較的差が少ない項目と,<塩分の多い食品をたくさん食べる>,<買い食いが多い>,<食べすぎをする>,<早食いをする>,<よく噛まない>,<夕食の時間が遅い>,<夕食の時間が不規則>,<休日の食事時間が不規則>,<インスタント食品を食べる>,<コンビニ弁当を食べる>,<一人で食事をする>,<外食をする>のように発達段階により「ある」と回答した割合に違いがみられた項目があった.男女で出現割合に最も差がみられた項目は<ダイエットをする>であった.男子では小学生3.3%,中学生1.5%,高校生4.9%であっために対し,女子では小学生2.5%,中学生8.7%,高校生25.6%であり,肥満者の割合が女子より男子の方が多かったにもかかわらず,女子では男子と比べ中学生から高校生にかけて「ダイエットをする」と回答した割合が大きく増加していた.食事のとらえ方では,<食事がおいしいと思う>,<食べることが楽しい>,<食べることが好き>l,<自分の食事に満足している>の項目で,男女とも84%以上の者が肯定的にとらえていた.しかし,<自分の食事をよい食事だと思う>では,年齢が高い群ほど男女とも「思う」と回答した割合が減少していた.
- 千葉大学の論文
著者
-
荒木 暁子
千葉大学看護学部
-
中村 伸枝
千葉大学看護学部
-
小川 純子
千葉大学看護学部
-
遠藤 数江
千葉大学看護学部
-
村上 寛子
千葉大学看護学部
-
武田 淳子
宮城大学看護学部
-
小川 純子
東京医科歯科大学 大学院保健衛生学研究科
-
遠藤 数江
国立看護大学校
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