<原著>小児糖尿病患者と親の健康習慣と療養行動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ライフスタイルのなかの日常生活習慣に焦点を当て,1)糖尿病患児とその親の日常生活習慣と糖尿病管理に関わる療養行動との関連を調べること,および,2)子どもの糖尿病発症が家族の日常生活習慣に与える影響について調べることを目的に本研究を行った。対象は,6歳(小学校1年生)から20歳の小児糖尿病患者とその親で任意の承諾が得られた49組のペアである。小児糖尿病外来の待ち時間に,糖尿病患児に対し「子どもの健康習慣の質問紙」と「療養行動に関する質問紙」を,親に対し「親の健康習慣の質問紙」を用いて調査を行った。その結果,以下のことがわかった。1)糖尿病患児の療養行動と日常生活習慣で関連のみられた項目は,生活の規則性や清潔行動に関する項目であった。2)糖尿病患児の親の日常生活習慣,特に就寝時間は,糖尿病患児の日常生活習慣だけでなく,糖尿病の管理に関わる療養行動にも影響を与えていた。3)多くの親は,子どもの発病が家族の日常生活習慣によい変化をもたらしたと述べていた。以上の結果より,家族が日常生活習慣を整えていくように援助していくことが,糖尿病患児の日常生活習慣だけでなく,糖尿病の管理に関わる療養行動を適切にすることにつながると考えられた。
- 千葉大学の論文
著者
-
二宮 啓子
神戸市看護大学
-
中村 伸枝
千葉大学看護学部
-
兼松 百合子
千葉大学看護学部
-
今野 美紀
札幌医科大学保健医療学部看護学科
-
兼松 百合子
千葉大学看護学部小児看護学講座
-
兼松 百合子
千葉大学 看
-
二宮 啓子
愛知県立看護短期大学
-
谷 洋江
徳島医療短期大学部看護学科
-
二宮 啓子
千葉大学大学院看護学研究科
-
谷 洋江
千葉大学大学院看護学研究科
-
今野 美紀
札幌医科大学
-
今野 美紀
札幌医科大学大学院保健医療学研究科
関連論文
- パラジクロロベンゼンの肝細胞毒性に対するグルタチオンの抗酸化作用 : ヒト健康影響評価に向けた基礎的解析 III(平成18度神戸市看護大学共同研究費(一般)研究実績報告書)
- 計画入院をする子どもへのプレパレーションの効果の検討
- 1型糖尿病をもつ子どもと健康児のQOLの比較
- 生活習慣に関連した健康障害をもつ思春期の子どもへの看護援助 : 文献検討
- 心臓カテーテル検査を受ける幼児後期の子どもへの模型と人形を用いた効果的なプレパレーション
- CTやMRI検査を受ける幼児後期の子どもに模型を用いた心理的準備 : 子どものイメージづくりを促進する効果的な看護介入と看護師の変化
- 高校生の食習慣と小学生時代からの食習慣の変化
- 高校生の生活の満足度(QOL)質問紙の検討 : 小中学生の生活の満足度との比較
- 小学校高学年から中学生の生活の満足度(QOL)質問紙の検討
- 学童に対する日常生活習慣改善プログラムの長期的効果の検討
- 小学校, 中学校における慢性疾患患児の健康管理の現状と課題 : 養護教諭を対象とした質問紙調査から
- 慢性疾患患児と健康児のソーシャルサポート
- 健康な乳幼児の母親の育児ストレスの特徴と家族特性との関連
- 糖尿病患児の療養行動と健康行動
- 24OO5-1 小児がんの子どもが治療に伴う痛みに主体的に関わるためのComputer Aided Instruction(CAI)の作成(口演 緩和ケア・ターミナルケア,第22回日本小児がん学会 第48回日本小児血液学会 第4回日本小児がん看護研究会 同時期開催)
- 拒食症を中心とする小児心身症の統合治療(平成11年度神戸市看護大学共同研究研究費研究実績報告書)
- 地域と大学が協働して展開する次世代育成支援事業の効果 : 小学生,乳幼児の保護者及び関係職種に与える影響の分析と,地域ぐるみで行う子育て支援活動のあり方の検討(平成16年度神戸市看護大学共同研究費(臨床)研究実績報告書)
- 乳幼児と小学生のふれあい事業に関わった民生児童委員の思い : 地域と大学が協働で行った次世代育成支援事業の効果
- 小児糖尿病児童生徒の管理におけるスクールナースや養護教諭への支援体制について : アメリカ,フィンランド,日本での比較
- 糖尿病児童生徒支援マニュアルの作成と活用に関する研究
- 養護教諭との連携による学童と親を対象とした日常生活習慣改善プログラムの実践
- 学童の肥満と日常生活習慣についての親のとらえ方 : 学童の肥満を気がかりに挙げている親と,気がかりに挙げていない親を比較して
- 学童とその親の日常生活習慣・健康状態と親の気がかりからみた看護活動の方向性
- 学童の親がとらえた子どもの生活習慣と生活習慣が改善できない理由 : 運動習慣・食習慣・生活規律に焦点を当てて
- 臨地実習の技術経験実態調査からみた技術教育への一考察
- 看護実践能力育成へ向けた学内技術演習の組織化(平成17年度神戸市看護大学共同研究費(一般)研究実績報告書)
- 大学と自治体・特別支援学校との連携とネットワーク,サポート (特集 あらたな小児看護の場 特別支援学校における看護--退院したあの子は学校でどうしている?) -- (連携と協働)
- 小児が手術を受ける際の説明についての報告
- 日本の小児看護におけるプリパレーションに関する文献検討
- 子どもが必要としている入院環境に対する看護師・医師・保護者の認識
- 検査を受ける子どもへの効果的なプレパレーションの検討(平成15年度神戸市看護大学共同研究費(臨床)研究実績報告書)
- 「検査・処置を受ける子どもへの説明と納得」に関するケアモデルの実践と評価(その2) : 子どもの力を引き出す関わりと具体的な看護の技術について
- Wong-Bakerのフェイススケールの日本における妥当性と信頼性
- 検査・処置を受ける幼児・学童の"覚悟"と覚悟に至る要因の検討
- 検査・処置を受ける子どもと親のずれ
- 「子どもへ検査・処置について説明を行うこと」に関する文献検討
- 検査・処置を受ける子どもへの説明と納得の過程における医師・看護者・親の役割
- 小学校中学年から中学生の生活の満足度(QOL)質問紙の標準化
- 小児糖尿病患者の日常生活習慣, 療養行動と親のライフスタイル
- 小児糖尿病サマーキャンプ参加者の療養行動における自主性を育てる看護援助への試み
- 小児期発症のインスリン非依存型糖尿病患者の病気および療養行動に対する認識と,自尊感情,ソーシャルサポートとの関連
- 小児糖尿病患者の日常生活習慣、療養行動と親のライフスタイル
- 小児糖尿病患者と親の健康習慣と療養行動
- 小児医療から成人医療への移行に関する医療者の意識 : 小児医療者・成人医療者、医師・看護師の回答を比較して
- 青年期の慢性疾患患者と家族の小児医療から成人医療への移行に対する意識
- 小児から成人期にいる小児特有の疾患をもつ患者と家族の思いに関する研究(平成13年度神戸市看護大学共同研究費(臨床)研究実績報告書)
- 新人看護師を理解するために 小児看護における実習と学生の反応 (特集 小児看護における新人教育--プリセプターシップなど新人看護師への支援)
- 特集 小児看護における新人教育--プリセプターシップなど新人看護師への支援
- 生活習慣に関連した健康障害をもつ思春期の子どもと親への看護援助の効果
- 緊急入院した乳幼児の受診にいたるまでの母親の体験(平成18年度神戸市看護大学共同研究費(臨床)研究実績報告書)
- 『神戸市看護大学まちの保健室』利用者の健康増進のためのプログラム開発(平成18年度神戸市看護大学共同研究費(重点)研究実績報告書)
- 5〜7歳頃の子どもをもつ親へのケアモデル (総特集 プレパレーション実践集) -- (子どもと親への配慮;医療処置を受ける子どもへのケアモデル)
- 小児看護における看護実践を記述する用語の構造と特徴
- 外来でのプレパレーションが子どもの入院生活へ及ぼす影響(平成17年度神戸市看護大学共同研究費(臨床)研究実績報告書)
- 小児病棟管理者に求められるキャリーオーバーする子どもと家族への介入の理解 (小児看護に求められる看護管理) -- (病棟・外来における看護サービスの運用)
- 外来における子どもと家族への支援 (特集 小児の生活習慣病;最新の治療とケアの実際) -- (看護ケアのポイント)
- 心臓カテーテル検査を受ける子どもへの効果的なプリパレーションの検討(平成16年度神戸市看護大学共同研究費(臨床)研究実績報告書)
- 生活習慣に関連した健康障害をもつ思春期の子どもと親の認識
- 小児ネフローゼ症候群のクリティカルパス作成
- 小児における静脈注射の管理 (特集 エビデンスに基づく静脈注射の技術)
- 看護学部における感染症対策
- 慢性疾患をもつ学童,青年の食習慣の特徴
- 医療施設における看護師と保育士の連携の実態 : 健やか親子21推進事業小児の入院環境向上のための活動[保育関連職種との連携プロジェクト]
- 気管支喘息患児の親のライフスタイルに関する研究
- 小手術を受ける子どもの看護(2) : 母親への援助を中心に
- 小手術を受ける子どもの心理的準備(2) : 両親による子どもへの支援
- 小手術を受ける子どもの看護 : 両親の手術の受け入れと子どもへの支援について
- 小手術を受ける子どもの心理的準備 : 両親の手術の受入れと子どもへの支援について
- 手術を受ける子どもの看護に関する文献研究 : 子どもの母親の手術に対する心理的準備
- 在宅の意思決定と家族とのコミュニケーション (特集 慢性疾患や障害をもつ子どもの在宅に向けた支援を考える) -- (在宅に向けての援助)
- 糖尿病患児の療養行動質問紙の作成と活用
- OO13-1 ターミナル期にある小児がんの子どもを抱える家族の体験(口演 苦痛緩和・ターミナルケア,第21回日本小児がん学会 第47回日本小児血液学会 同時期開催)
- 日本版 Parenting Stress Index(PSI)の信頼性・妥当性の検討
- 学童・思春期の食習慣の現状
- 32.医療機関における看護職の育児支援(第13回小児外科QOL研究会)
- 看護職・保育職が関わった子ども虐待ケースと援助の特徴
- 小児ネフローゼ症候群のクリティカルパスに関する研究
- 24. 短期入院で手術を受ける幼児の手術前後の苦痛への対応を促す手術前からの援助(第16回日本小児外科QOL研究会)
- インスリン注射部位のずらし方と注射部位の硬結について
- 6.短期入院で手術を受ける幼児期・学童前期の子どもをもつ親の思い : 入院前に親が子どもに説明することに焦点をあてて(一般演題:看護,第17回日本小児外科QOL研究会)
- 7. 一時的ストーマ閉鎖後患児の母親が行う排便管理の実際(第16回日本小児外科QOL研究会)
- 31.胆道閉鎖症の子どもの療養行動の実際と親のかかわりとの関連 : 「運動と休息のバランスの保ち方」に焦点をあてて(第15回日本小児外科QOL研究会)
- 看護師の行う親への育児支援に関する認識
- 医療の場において看護婦の直面する倫理上のジレンマ : 小児看護領域での調査から (1983)
- 大学の普遍教育における食生活と健康に関するセミナー型授業の実践と評価
- 慢性疾患の幼児の親と健康な幼児の親のヘルスプロモーション行動の比較
- 学童における1年間の生活習慣改善プログラムの効果
- 先天性チアノーゼ性心疾患をもつ乳幼児の退院後1ヶ月間の母親の不安と療養行動の変化
- 情報開示とクリニカルパス (特集 クリニカルパスと看護の役割) -- (知っておきたい知識)
- 小児糖尿病に関する看護研究の動向と課題 (特集 糖尿病;セルフコントロールに向けての援助とケア)
- ネフローゼ症候群のクリティカル・パス (特集 ネフローゼ症候群の治療とケアのポイント) -- (知っておきたい知識)
- 検査・処置時の睡眠への援助と留意点 (特集 睡眠に対するケア:どのような援助が考えられるか) -- (看護ケアのポイント)
- 再発した子ども・家族のセルフケア (特集 再発(再入院)した子ども・家族へのケア) -- (ケアに必要な知識とそのポイント)
- 療養生活に対する親子の認識の相違に焦点を当てた看護援助による効果 : 思春期のIDDM患児とその親の認識の変化
- 糖尿病を持つ中・高校生とその母親の療養生活に対する認識 : 健康な中・高校生とその母親の健康生活に対する認識との比較
- 学童期における生活習慣改善プログラムの介入による家族の認識と行動の変化 : プログラム1年後の追跡が得られた3事例を通して
- 小児看護学教育における乳幼児と母親を教育ボランティアとして導入した授業の効果 : 5年間の学生と教育ボランティアの感想・意見から
- 小児科外来における患者・家族への喘息指導を通した看護師の認識と行動の変化のプロセス
- 1年間の生活習慣改善プログラムが学童の肥満度、自己効力感、ソーシャルサポート、生活習慣の認識・行動に及ぼす変化
- 青年期の慢性疾患患者と家族の小児医療から成人医療への移行に対する意識