生活習慣に関連した健康障害をもつ思春期の子どもへの看護援助 : 文献検討

概要

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今回,思春期の生活習慣に関連した健康障害をもつ子どもの特徴を明らかにしセルフケア技術を高める看護援助方法について検討するために,文献検討を行った。その結果,(1)健康や身体意識度は中学生よりも高校生の方が高く,男子よりも女子の方が体重の変動や身体の調子に敏感であった。(2)受験勉強やマスメディアの発達による就寝時間が遅くなっていることにより,睡眠時間の短縮,起床時間の延長,朝食の欠食という悪循環が起こり,疲れている子どもが増え,運動不足の状態にあった。また,子どもの生活習慣は,親の生活習慣に影響を受けていた。(3)学童期の学習困難や学業成績が悪いことは思春期の肥満と関連しており,入院肥満児の20%に不登校傾向が見られていた。(4)思春期では,肥満に伴う精神的抑圧や劣等感など心理的な問題が顕在化し小児肥満の治療は,欧米では家庭に基盤をおいた認知行動療法が主流であった。以上のことから,子どもの登校状況,友人関係,学校生活の充実感など子どもの社会環境について情報収集し,セルフ・エフィカシー,ソーシャルサポート,対処技術訓練などの心理社会的アプローチを用いて継続的に子どもと家族に看護援助を行っていくことが必要であると考えられた。
2003-02-28

生活習慣に関連した健康障害をもつ思春期の子どもへの看護援助 : 文献検討

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