検査・処置を受ける子どもへの説明と納得の過程における医師・看護者・親の役割

概要

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検査・処置を受ける子どもへの説明と納得に関して医師、看護者、親はそれぞれどのような役割を行っているのか、また医師、看護者、親の3者が行っている役割の関係について明らかにすることを目的に研究を行った。検査・処置を受ける2〜10歳の子ども、その親、それに関わる医師と看護者17組を対象に、検査・処置の場面を参加観察法を用いて、また医師、看護者、親の思いやそれぞれの役割に関しては面接法を用いて調査を行い、質的に分析した。その結果、子どもへの説明や納得に関する医師や看護者の役割認識には子どもの年齢が影響していた。検査・処置を受ける子どもの説明と納得の過程で医師、看護者、親のいずれかが子どもの反応を確認する役割、子どもに発達段階に応じた説明をし、状況を理解させる役割、子どもの覚悟を引き出し持続させる役割を行っており、3者の役割の関係は、6タイプに分かれた。看護者は子どもが主体的に検査や処置に参加できるように子どもの反応を観察しながら、医師と親が行っている役割の不十分な部分を補完する役割を担うことが重要であることが示唆された。
日本小児看護学会の論文
1999-12-20