<資料>大学の普遍教育における食生活と健康に関するセミナー型授業の実践と評価
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概要
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ヘルスケア非関連学部の学生を対象に行われた,大学の普遍教育「心と身体の症状とケア」において,「食生活と健康」というテーマで2コマ180分のセミナー型授業を展開し,有効性を検討した.1回目の授業では,(1)学生が自分の食生活をどのように捉えているかを振り返ることができる.(2)学生が食生活の内容に注意を向ける,ことを目標として,講義と食事記録の分析を行った.食事記録の分析の結果,1日に10品目以下しか摂取していない学生が1/3おり,果物を全く摂取しない者は60%以上であった.また,2回目の授業では,学生が自分の食生活の問題点をどのように具体的に改善できるか考えることを目標として,食事記録の分析結果を提示して講義を行った後,同じ問題点をもつ学生同士の話し合いを行った.受講1ヶ月後に行った学生の食生活に関する調査の結果,食生活の改善に取り組んでいると答えた学生は21人(84%)であり,また,24人(96%)が,受講後に自分の食生活について考えることがあると答えた.受講した学生の食生活そのものを素材にして分析し,分析結果を提示したことで,演習を行う学生自身が,食生活を含めた生活習慣についての気付きが多かった.また,同じ様な食生活の問題をもつ学生との話し合いを通して,食生活の改善について具体的にいろいろな角度からみていくことが可能になったと考えられた.ヘルスケア非関連学部学生に対する食生活を含めた健康教育は,学生のニードが高く意義も大きいため,授業の中で漸進的に展開できるよう今後も検討していく必要があると考えられた.
- 千葉大学の論文
著者
-
中村 伸枝
千葉大学看護学部
-
出野 慶子
千葉大学 看護学部
-
武田 淳子
宮城大学看護学部
-
武田 淳子
宮崎大学看護学部
-
出野 慶子
千葉大学看護学部
-
徳田 友
千葉大学看護学部
-
出野 慶子
東邦大学区学部看護学科
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