オグラヌマガイの繁殖期
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概要
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オグラヌマガイの妊卵期, 幼生の放出時期, 抱卵数, 幼生のサイズについて模式産地である, 大阪府枚方市楠葉の淀川ワンドで調べた。雌は2月には妊卵し始め, 4月にはグロキディウム幼生となった。幼生の放出は4月下旬より始まり, 大部分は5月中旬に放出は完了するが, 一部の雌は8月まで幼生の放出を続けるものと思われた。抱卵数は76, 000∿1, 210, 000, グロキディウム幼生の平均の殻長は0.258 mm, 平均の殻高は0.293 mmであった。従って, オグラヌマガイは夏繁殖の種であると考えられた。
- 日本貝類学会の論文
- 1997-12-31
著者
-
近藤 高貴
大阪教育大学生物学教室
-
近藤 高貴
大阪教大
-
福原 修一
梅花中・高等学校
-
福原 修一
梅花中学校・高等学校
-
紀平 肇
清風中学校・高等学校
-
松田 征也
滋賀県立琵琶湖博物館
-
田部 雅昭
梅花中学校・高等学校
-
田部 雅昭
梅花高等学校
-
紀平 肇
清風中学校・高等学校・大阪教育大学自然研究講座
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