海抜高を異にするリンゴの生態と果実の形質の変化
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概要
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1.群馬県利根郡下の海抜高を異にする4地区(340m,480m,770mおよび850m)のリンゴについて生態的特性および果実の特性の変化について調査した.2.リンゴの開花期は海抜高の低い地区に早く訪れ,海抜高が増すにつれて遅れた.最も高い地区と最も低い地区とでは開花始,満開期ともほぼ2週間のずれがみられた.開花始期は1カ月前の気温の高低につよく影響され,気温の高いほど早められていた.3.果実の肥大生長は低地では比較的早い時期に生長のにぶりがあり,高地ではおそくまで持続していた.4.果実の品質を比較するため糖度,酸含量,硬度および果実の貯蔵性を調べたが,総体的に高地のものは低地のものより優れていた.5.ゴールデンデリシャスの収穫適期は各地とも満開後145〜155日の間にあるように思われたが,低地においてはやや早目に訪れ,高地ではやや遅れる傾向が認められた.
- 千葉大学の論文
- 1972-12-25
著者
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