栗の授粉に関する研究 : 第1報 浸水花粉による栗の結実
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概要
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1)昭和31,32年度において浸水処理された栗花粉の発芽試験が行われた.2)その結果によれば栗花粉はかなり水-雨に対しては安定しているが,浸水処理時間が長くなると発芽力も低下する.3)浸水処理時間9時間では花粉はオサヤで19%,鹿ノ爪で17%の発芽率を示した.4)圃場の授粉試験にはオサヤ,鹿ノ爪両品種が用いられた.5)その結果によれば浸水9時間の花粉で,他家授粉ではオサヤ48%,鹿ノ爪50%の結果率を示した.6)自家授粉では同時間浸水処理の花粉で,結果は芳しくなく,オサヤ3%,魔ノ爪9%の結果率を示した.6)一般に栗花粉は他の果樹花粉例えば柿や梨花粉より浸水処理に対して安定性を示していた.本研究に際して問題を提供された兵藤直彦氏に,また本学栄養化学研究室彼谷俊夫氏並に水戸農業高等学校教諭関行男氏の御援助を得たことを深謝する.
- 千葉大学の論文
- 1958-12-30
著者
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