湛水処理によるブドウの根のパーオキシダーゼ活性について
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概要
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ブドウ・デラウエアを供試し,湛水処理を行ない,根のパーオキシダーゼ活性の量的質的変化を観察した.(1)細根のパーオキシダーゼ活性は湛水処理の3日後と55日後に急激な増加を示し,無処理区のものより高い活性量であった.側根では無処理区のものより低い活性量であった.(2)細根のタンパク質含量は,処理の前半期において,処理区の方が無処理区のものより少なくなった.しかし,側根では処理の後半期において,処理区の方が無処理区のものより多くなった.(3)比活性でみると,細根において,処理3日後と55日後に比活性が大きく増加した.側根の比活性は処理区の根が無処理区のものより低い値を示したが大差はなかった.(4)電気泳動のチモグラムパターンによると,細根・側根ともに3〜4個のアイソザイムの存在を認め,細根は処理により,無処理区の根には現われないアイソザイムの存在が認められた.側根のパーオキシダーゼチモグラムパターンは無処理区との間に差は認められなかった.
- 千葉大学の論文
- 1975-03-15
著者
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