フッ化物洗口・家庭応用法の歯科医院における指導に関する全国実態調査
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概要
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わが国におけるフッ化物洗口・家庭応用法の全国的な普及状況は不明である.そこで, これを明らかにすることを目的に, 歯科医師を対象とした質問紙調査を実施した.対象は日本歯科医師会の一般会員から抽出した3, 026名の歯科医師とし, フッ化物洗口に関して指導の有無・人数などに関する質問紙調査を郵送法にて行った.分析の指標としてフッ化物洗口による齲蝕予防管理の実施の有無と実施人数(ここ1年間に指導を行った実人数)を用い, 基礎統計量を算出した後, 要因分析を行った.さらに, これらの分析結果をもとに全国的な実施人数を推計した.質問紙の回収率は, 61.5% (1, 862/3, 026)と高かった.自院患者にフッ化物洗口の指導を実施している歯科医院は19.9%(95%信頼区間18.1∿21.7%), 実施人数の平均値は28.0人(標準偏差48.4, 95%信頼区間19.6∿36.4)であった.以上の結果をもとにして, 全国4∿14歳のフッ化物洗口・家庭応用法の実施人数を推計したところ, 34.7万人であった.95%信頼区間を考慮して推計した全国実施人数は, 22.1∿49.3万人であった.本報告は, わが国フッ化物洗口・家庭応用法の普及状況を初めて明らかにした調査である.今回確認されたいくつかの問題点を検討し, より精度を高めた全国調査を今後も継続実施していく必要がある.
- 有限責任中間法人日本口腔衛生学会の論文
- 2005-01-30
著者
-
安藤 雄一
国立保健医療科学院
-
深井 穫博
深井保健科学研究所
-
瀧口 徹
国立保健医療科学院口腔保健部
-
深井 穫博
国立保健医療科学院口腔保健部
-
安藤 雄一
国立保健医療科学院口腔保健部口腔保健情報室
-
瀧口 徹
神奈川歯科大学社会歯科学講座歯科医療社会学分野:深井保健科学研究所
-
深井 穫博
日本歯科医師会地域保健委員会
-
安藤 雄一
国立保健科学院生涯健康研究部
-
安藤 雄一
国立保健医療科学院・生涯健康研究部
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