パスツレラ・ヘモリティカおよびBHV-1を投与して作成した仔牛では高密度リポタンパク質中のアポリポタンパク質C-III濃度が減少していた
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概要
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アポリポタンパク質C-III(アポC-III)は低分子量のタンパク質で,牛では高密度リポタンパク質(HDL)に多く分布する.仔牛の実験的肺炎ではHDLに局在するレシチン:コレステロールアシルトランスフェラーゼ活性およびコレステロールエステル濃度が減少する.HDLの構成成分であるアポC-III濃度も実験的肺炎で減少するか調べた.パスツレラ・ヘモリティカおよびBHV-1ウイルスを仔牛に投与して2種類の実験的肺炎を作成した.血清のアポC-III濃度は2種類の肺炎で減少した.アポC-III濃度の減少は菌およびウイルス投与後1日で観察された.リポタンパク質画分を解析したところ,コントロール,肺炎牛とも,ほとんどのアポC-IIIはHDLに分布していた.肺炎牛のHDLアポC-III濃度はコントロールに比べ減少していた.以上の結果は,HDL濃度の減少はパスツレラ・ヘモリティカおよびBHV-1感染に伴う急性期反応の1つであることが示唆された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
著者
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山本 みどり
福島県県中家畜保健衛生所
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山本 みどり
福島県・県中家保
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加藤 憲夫
農林水産省家畜衛生試験場北海道支場
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加藤 憲夫
(独)動物衛生研究所
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加藤 憲夫
農林水産省家畜衝生試験場北海道支場
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