BHV-1ウイルスを仔牛の肺に投与すると,肺洗浄液中にアネキシンIとIVが検出された
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概要
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アネキシンはカルシウム依存性に膜リン脂質に結合するタンパク質で肺に多い.パスツレラ・ヘモリティカを肺に投与した仔牛の肺洗浄液中にはアネキシンIとIVが検出される.アネキシンIとIVの出現がパスツレラ・ヘモリティカに特異的か,他の肺炎起因病原体の投与によっても出現するのかを明らかにするため,仔牛肺にBHV-1ウイスルを投与してアネキシンIとIVの検出を試みた.6頭の仔牛の右肺にBHV-1を投与すると,右肺の肺洗浄液にアネキシンIとIVが検出された.投与牛の左肺およびコントロール(右肺にPBSを投与)の左右の肺からは検出されなかった.以上の結果は,病原体の種類に関係なく,肺胞表面で感染が成立するとアネキシンIとIVが遊離することを示唆している.
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