牛乳房炎乳の乳酸脱水素酵素アイソザイムの起源についての白血球の寄与
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概要
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牛の正常乳と乳房炎乳では,乳酸脱水素酵素(LDH)アイソザイムパターンが異なることが知られている.パターン変化の由来を知るため,LDHアイソザイムを指標とした乳房炎乳の分類,及び白血球のLDHアイソザイムパターンについて調べた.乳房炎乳はA (LDH_<1,2>が多くLDH_<3-5>が少ない)とB (LDH_1が減少しLDH_<2-5>が増加する)の2つに大別された.白血球のアイソザイムを調べたところ,顆粒球のパターンは乳房炎乳A,リンパ球はBにそれぞれ良く似ていた.さらに乳房炎乳Aより顆粒球,Bよりリンパ球のマーカータンパク質が検出された.以上の結果は,顆粒球,リンパ球が,乳房炎乳のアイソザイムパターンの変化に寄与していることを示唆している.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1989-06-15
著者
-
加藤 憲夫
農林水産省家畜衛生試験場北海道支場
-
加藤 憲夫
家畜衛生試験場北海道支場
-
加藤 一典
北海道根室家畜保健衛生所
-
加藤 一典
北海道宗谷家畜保健衛生所
-
森 九重
北海道石狩家畜保健衛生所
-
加藤 憲夫
(独)動物衛生研究所
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