実験的肺炎牛及び野外例の脂肪肝牛血清より分離した高密度リポタンパク質と超高密度リポタンパク質画分にハプトグロビンが検出された
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概要
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ハプトグロビン(Hp)は非リポタンパク質画分(比重が1.25以上)に分布することが知られているが, 肺炎牛及び脂肪肝牛血清から分離した高密度リポタンパク質(HDL)と超高密度リポタンパク質(VHDL)にも検出された. Hpはキロミクロン, 超低密度リポタンパク質, 低密度リポタンパク質には検出されなかった. HDLとVHDLのHpが非リポタンパク質画分由来でないことは, HDLを洗浄してもHpの濃度が減少しないこと, 他の血清タンパク質(トランスフェリンとイムノグロブリンG)はりポタンパク質画分には全く検出されないこと, 血清アルブミンとはりポタンパク質画分での分布パターンが異なること, 等より確認された. 肺炎牛の血清より分離したHDL, VHDL中のHp濃度は血清のHp濃度にほぼ比例して増加していた. Hpがリポタンパク質画分に検出された肺炎牛血清では, コレステロールエステル濃度がコントロール(Hpは検出されない)に比べ, 有意に減少していた. Hp同様, ヘモグロビン(Hp)に免疫学的に関連したタンパク質が特にVHDLに検出された. HpあるいはHp-Hb複合体の生理的機能の1つとして, 脂質代謝への関与が示唆された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1999-02-25
著者
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加藤 憲夫
農林水産省家畜衛生試験場北海道支場
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加藤 憲夫
(独)動物衛生研究所
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加藤 憲夫
農林水産省家畜衝生試験場北海道支場
-
Nakagawa Hisami
Ishikawa Nanbu Livestock Hygiene Service Center
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中川 寿美
石川県南部家保
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