モノクローナル抗体を使用した腸管出血性大腸菌O157:H7のフローサイトメトリーによる解析
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概要
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迅速, 鋭敏, 特異性の高い腸管出血性大腸菌O157:H7の解析法の確立を目的に腸管出血性大腸菌O157:H7に対するモノクローナル抗体(MAb)を2種類(1D9と3E8)作製した.作製したモノクローナル抗体の特異性をフローサイトメトリーを用いて検討した.両モノクローナル抗体は腸管出血性大腸菌O157:H7の他にCitrobacter freundii株とSalmonella group N(O:30)株とも反応した.またMAbおよびポリクローナル抗体を使用して, 血清型の異なる2種類の大腸菌の混合液をフローサイトメトリーで解析したところ, MAb使用した場合は2種類の大腸菌の分別ができたが, ポリクローナル抗体を使用した場合は分別できなかった.以上の成績から, MAb使用したフローサイトメトリーは迅速, 鋭敏, 特異性の高い腸管出血性大腸菌O157:H7の検出法で有ることが示唆され, 食中毒の診断において応用されることが期待される.
著者
-
田島 朋子
獣医微生物学講座
-
植村 興
大阪府立大学大学院・農学生命科学研究科獣医公衆衛生学講座
-
楠 博文
大阪府立大学大学院農学生命科学研究科
-
植村 興
大阪府立大学
-
植村 興
大阪府立大学 農生命科研究 獣医公衛
-
植村 興
大阪府立大学農学部 獣医公衆衛生学講座
-
高野 友美
北里大学獣医畜産学部獣医伝染病学教室
-
杉井 俊二
獣医微生物学講座
-
小林 恭美
大阪府立大学農学部獣医公衆衛生学講座
-
木太 俊雅
大阪府立大学農学部獣医公衆衛生学講座
-
杉井 俊二
大阪府立大学大学院獣医微生物学研究室
-
Sugii Shunji
Laboratory Of Veterinary Microbiology Division Of Veterinary Science Graduate School Of Agriculture
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