ゲタウイルスKanagawa株のプラックサイズと乳のみマウスに対する病原性
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概要
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ゲタウイルスKanagawa株, Kanagawa株からプラッククローニングして得たSPのみを形成するゲタKanagawa SP (G-K-SP)株, LPのみを形成するG-K-LP株およびSPだけを形成するHaruna株の4株について, それぞれの生物学的性状なかでも特に乳のみマウスに対する病原性とプラックサイズとの関係を調べた. プラックサイズあるいは乳のみマウスに対する病原性と血清学的性状, 増殖曲線ならびにpH, トリプシン, 温度に対する感受性には顕著な差はなかった. 乳のみマウスに対してG-K-LP株はG-K-SP株に比べ強い病原性を示した. しかし, SPのみを形成するにもかかわらずHaruna株の病原性はG-K-LP株と同様に強かった. Kanagawa株のSPの中にも5日から6日ですべてのマウスを死亡させるクローンと, 9日から14日以上を必要とするクローンが存在した. 野外から分離されてまもないKanagawa株のようなゲタウイルスでは, 少なくとも乳のみマウスに対する病原性はLPとSPあるいはSP間でも差があり, プラックサイズとは無関係であることが明らかとなった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1990-06-15
著者
-
宝達 勉
北里大学獣医畜産学部獣医外科学教室教
-
斉藤 博
北里大学獣医畜産学部獣医微生物学教室
-
小山 弘之
北里大学獣医伝染病学教室
-
井出 誠弥
北里研究所附属家畜衛生研究所
-
山岸 郭郎
北里研究所附属家畜衛生研究所
-
藤崎 優次郎
北里研究所附属家畜衛生研究所
-
井出 誠彌
(社)北里研究所家畜衛生研究所
-
山岸 郭郎
(社)北里研究所家畜衛生研究所
-
斉藤 博
北里大学獣医畜産学部
-
高橋 伸和
北里大学獣医畜産学部伝染病学講座
-
藤崎 優次郎
北里研究所家畜衛生研究所
-
山岸 郭郎
北里研究所
-
井出 誠弥
(社)北里研究所家畜衛生研究所
-
宝達 勉
北里大学獣医伝染病学教室
-
小山 弘之
北里大学獣医畜産学部獣医伝染病学教室
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