ウシ白血病ウイルス抗体検出法としての固相酵素免疫測定法の検討
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概要
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ウシ白血病ウイルス(BLV)抗体を検出する手段として固相酵素免疫測定法(ELISA)について検討を行った. 抗原として glycoprotein (gp)抗原, core protein (p)抗原, さらにgpおよびpを共有する2価抗原の3種類について検討した結果, gp抗原よりもP抗原を用いた場合に高い抗体価が得られ, このとき, 検出される抗体はp抗原に特異抗体であった. つぎに無作為抽出した野外牛114頭についてp抗原を用いたELISAとgp操原を用いたゲル内沈降反応の成績を比較した結果, 両試験成績の約93は一致した. これらの血清についてELISAとゲル内沈降反応のP抗原に対する抗体検出率を比較した結果, ELISAがゲル内沈降反応に比べp抗体の検出感度にすぐれ, かつ高い抗体価を示した.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1983-06-05
著者
-
斉藤 博
北里大学獣医畜産学部獣医微生物学教室
-
小山 弘之
北里大学獣医伝染病学教室
-
斉藤 博
北里大学獣医畜産学部
-
梶川 治
北里大学獣医畜産学部獣医微生物学教室
-
佐々木 卓士
北里研究所附属家畜衛生研究所
-
吉川 尭
獣医病理学教室
-
小山 弘之
北里大学獣医畜産学部獣医微生物学教室
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