ネコ免疫不全ウイルス実験感染あるいは自然感染ネコのenv V3-V5領域の塩基配列をもとにして分類したsubtype A, BおよびDの分離株に対する中和抗体価
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概要
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インターロイキン2依存性ネコTリンパ球株化細胞であるKumi-1細胞(CD4^<++>, CD8^-, CD9^<++>)を使用して, subtype A, B, Dに分類される6株のネコ免疫不全ウイルス(FIV)の交差中和試験を実施した. さらに, 日本の異なる地域から採取したFIV抗体陽性血清50検体の, これら6株のFIV株に対する中和活性を調べた. 交差中和試験の結果, 6株の実験感染血清は同じホモのウイルス株に対して高い中和活性を示す傾向にあった. また, 少なくとも同じsubtypeのウイルス株を中和していた. しかし, 6株すべてのFIV株に対して広く交差反応する血清が存在した. 野外の自然感染ネコ血清では, 6株のFIV株をさまざまな程度で中和し, 野外で流行しているFIV株には抗原性の相違が存在することを示していた. しかし, 広く交差反応する血清も存在し, 6株すべてのFIV株を中和するものが36%(50例中18例)存在していた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1997-05-25
著者
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宝達 勉
北里大学獣医畜産学部獣医外科学教室教
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小山 弘之
北里大学獣医伝染病学教室
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岡田 奨
北里研究所
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藤森 聡子
北里大学獣医畜産学部獣医伝染病学教室
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前木 美奈子
北里大学獣医畜産学部獣医伝染病学教室
-
須磨 信幸
北里大学獣医畜産学部獣医伝染病学教室
-
本川 賢司
北里大学獣医畜産学部獣医伝染病学教室
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宝達 勉
北里大学獣医伝染病学教室
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本川 賢司
北里研究所生物製剤研究所
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小山 弘之
北里大学獣医畜産学部獣医伝染病学教室
-
Hohdatsu Tsutomu
Department Of Veterinary Surgery School Of Veterinary Medicine And Animal Sciences Kitasato Universi
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