アラトツツガムシ中の恙虫病リケッチアの検出, 分離, 及び分離株の性状解析
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概要
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ツツガムシのOrientia tsutsugamushi保有率を測定する目的で, 京都府で採集した未吸着幼虫を2枚のスライドガラスに挟んで押しつぶし, クチクラと内部組織を別々のスライドに回収した。クチクラの形態より種を同定し, 新たに開発した蛍光抗体法で組織を観察して個々のツツガムシ中のO. tsutsugamushiの有無を判定した。O. tsutsugamushiはアラトツツガムシ及びフトゲツツガムシに検出され, アラトツツガムシの保有率は0.17%であった。一方, 新潟県で得た未吸着のアラトツツガムシ146匹より1株のO. tsutsugamushiを分離した。分離株はマウスを殺さず, 型特異的抗原である56 KDa蛋白の抗原性, 及びその遺伝子の塩基配列は, 新潟の患者より分離されたマウスに対して弱毒の株と一致した。
- 日本衛生動物学会の論文
- 2000-09-15
著者
-
高橋 守
川越総合高校
-
三角 仁子
埼玉医大学・麻酔
-
高橋 守
前長崎大学熱研
-
浦上 弘
新潟薬大
-
三角 仁子
埼玉医科大学医動物学教室
-
浦上 弘
新潟薬科大学微生物学教室
-
大久保 耕嗣
新潟薬科大
-
多村 憲
新潟薬科大
-
浦上 弘
新潟薬大・薬学・微生物
-
高橋 守
埼玉県立川越農業高等学校
-
浦上 弘
新潟薬科大学 薬 微生物
-
大久保 耕嗣
えちごメディカル西長岡調剤薬局:新潟薬科大学微生物学教室
-
江夏 照晋
新潟薬科大学微生物学研究室
-
多村 憲
Department Of Microbiology Faculty Of Pharmacy Niigata University Of Pharmacy And Applied Life Scien
-
高橋 守
埼玉県川越高校
-
Takahashi M
Saitama Medical School Iruma‐gun Jpn
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