グァテマラにおける Simulium ochraceum の生理的年齢, 卵巣小管の発育変化および吸血間隔 (gonotrophic cycle) の観察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
室内および野外個体の解剖観察をもとに, S. ochraceumの羽化から吸血までの最短期間を2日, 吸血から産卵までを5日, 産卵後まもなく2回目の吸血をすると仮定すると, 吸血-産卵-吸血(gonotrophic cycle)の最短期間は5日と考えられた。調査4地点(1977年10月∿12月)の平均産卵経験率はS. ochraceum 48.7%, S. callidum 46.9%, S. metallicum 41.2%, S. mexicanum 38.9%であった。産卵経験率およびsac-like relic率は日変化を示し, 午後に高い傾向を示した。以上のことからS. ochraceumの日生存率は0.866と計算され, 羽化後1回目の吸血でO. volvulusのMf.を取り込んだとして, これが感染型に発育し, 伝播可能になる吸血後9日目の生存率は27.3%と推定された。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1980-09-15
著者
-
山形 洋一
JICA Senior Advisor of JICA
-
渡辺 護
富山県衛生研究所
-
田中 生男
日本環境衛生センター環境生物部
-
田中 生男
日本環境衛生センター 環境生物部
-
Ochoa A.
Laboratorio De Investigacion Cientifica Para Control De La Oncocercosis
-
岡沢 孝雄
北海道大学理学部動物学教室
-
田中 生男
日本環境衛セ
-
田中 生男
日本環境衛生センター
-
山形 洋一
東京大学農学部害虫学教室
関連論文
- プライマー伸長に基づくジェノタイピングによるアカイエカ種群蚊の亜種と殺虫剤抵抗性遺伝子の同時識別
- 77 中米3カ国におけるシャガス病ベクターコントロールの取り組み
- B32 グアテマラにおけるシャーガス病 Vector Control の現状
- 富山県のリゾートホテルでみられたトコジラミの大発生とその駆除記録
- A02 国内捕集コガタアカイエカからの日本脳炎ウイルスの検出および系統解析(第59回日本衛生動物学会大会特集)
- 家屋侵入性カメムシに対するテルペン製剤の侵入阻止事例
- A17 2005年国内捕集コガタアカイエカからの日本脳炎ウイルスの分離(一般講演,演題要旨,第58回日本衛生動物学会大会)
- 医学上重要な害虫類
- 殺虫剤展着網の覆いによる家屋侵入性カメムシの侵入阻止実験
- 印刷工場における飛翔性昆虫の侵入阻止の試み
- クサギカメムシの家屋侵入阻止法
- 印刷工場における飛翔性昆虫の侵入実態
- 市販エアゾル剤を用いた窓枠重点処理によるカメムシの侵入阻止実地試験
- 家屋侵入性カメムシ 4 種類の数種殺虫剤に対する感受性
- 回転粘着式クリーナーのダニ密度調査への応用
- 22 プロピオン酸ゲラニルのヒョウヒダニ誘引トラップとしての有効性に関する基礎および実地による評価(第56回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
- 住環境IPMの理念と課題 (特集 住環境の害虫・獣対策におけるIPM)
- ビルのネズミ・害虫対策(将来動向と課題)(ビルメンテナンスからみる建築)
- カーペットの使用期間と屋内塵性ダニ類の発生の関係について
- A22 グアテマラ市郊外の住宅地におけるネッタイシマカの防除実験
- A05 グアテマラにおけるネッタイシマカの発生源中の幼虫・蛹密度
- 12 住宅リフォームによるダニアレルゲンの除去効果の検討
- 225 住宅リフォームによるダニアレルゲンの除去効果の検討
- 74 一般住宅における害虫類生息調査 : 1. 粘着トラップによるゴキブリ類の捕獲
- 喘息患者宅の環境整備によるダニアレルゲン除去の試み
- 527 ゴキブリ虫体および糞の特異IgE抗体の測定と家屋塵中のゴキブリ関連抗原の定量
- コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニの出現パターンに及ぼす温湿度の影響
- 1 屋内塵中の昆虫類
- 一般家屋における屋内塵性ダニに対する殺虫剤の効果の検討(第 1 回日本ダニ学会大会講演要旨)
- B-24 一般住宅における屋内塵性ダニ類の発生消長と環境要因の影響(屋内塵性ダニ類の諸問題)
- 数種の家庭用空調機器による温湿度管理とダニ発生環境に関する考察
- ゴキブリに対する殺虫剤の残渣接触効力、とくに処理面材質のノックダウン効力への影響について
- 15 富山県の住家性ネズミ類に寄生するノミ類(第63回日本衛生動物学会西日本支部大会講演要旨)
- 2. 比較的狭い地域におけるクサギカメムシの飛来分布(第56回日本衛生動物学会西日本支部大会講演要旨)
- 富山県衛生研究所における同定依頼検査で記録した富山県内のノミ被害
- 9 富山県の平野部における感染症媒介蚊の生息調査 : 2003〜2007年(第62回日本衛生動物学会西日本支部大会講演要旨)
- 富山県のつつがむし病とツツガムシの分布(ポスター)(第11回日本ダニ学会大会講演要旨(福井大会))
- フェノトリン含有炭酸ガス製剤による印刷工場における飛翔性昆虫の侵入阻止効果
- 北海道の一小学校における家屋侵入性カメムシの生態と防除 : 2. 防音サッシ二重窓と殺虫剤の窓枠重点処理による侵入阻止効果
- 北海道の一小学校における家屋侵入性カメムシの生態と防除 : 1. 襲来するカメムシの種構成と季節消長
- 炭酸ガスとシフェノトリンの混合ガス(ブンガノン)によるイヨシロオビアブの誘殺
- クサギカメムシの家屋侵入阻止の試み
- 10 富山県における2006年のコガタアカイエカの発生状況(一般講演,第58回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
- A26 富山県における過去40年間のコガタアカイエカの発生状況(第59回日本衛生動物学会大会特集)
- 「分類、分布、生態、生理、環境、誘引」アブ研究の今日そして明日(Sat.4 アブ研究班)
- アルミサッシのモデル実験装置を用いたクサギカメムシに対する薬剤の効果判定
- B32 アブ調査に有効なマレイズとボックストラップを結合したトラップについて(第59回日本衛生動物学会大会特集)
- B02 飛越高原、山之村地域のアブ(一般講演,演題要旨,第58回日本衛生動物学会大会)
- A07 富山県における感染症媒介蚊の発生実態調査(2003から2005年)(一般講演,演題要旨,第58回日本衛生動物学会大会)
- 家屋侵入性カメムシに対するテルペン製剤の侵入阻止事例(続報)
- 9 2004年の暑い夏はコガタアカイエカの多量発生を導いたか?(第56回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
- B30 飛越高原のアブ
- A37 富山県における感染症媒介蚊の発生実態調査(2003-04年)
- 地方分権体制における感染症対策の組織運営--グァテマラ共和国シャーガス病対策の事例から
- イヨシロオビアブ幼虫の生息地について
- 第 8 腹節の形態に基づくナイジェリア産 Tabanus 属幼虫の分類
- 1 グアテマラ共和国におけるブユ発生源対策(続)
- イヨシロオビアブの季節消長と個体数推定および発生源について
- 家屋に侵入越冬するカメムシの飛来生態(2)スコットカメムシの近年の飛来状況
- 疾病媒介吸血昆虫・ダニ類の生理生態と疫学的研究(第47回日本衛生動物学会賞受賞講演)
- ボックストラップ捕獲によるイヨシロオビアブの吸血飛来阻止の試み
- B05 群馬県神津牧場のアブ, 4 種類のトラップからみた季節的発生消長
- 二酸化炭素添加ボックストラップのイヨシロオビアブに対する誘引効果
- テルペン製剤の飛翔性昆虫に対する忌避効果
- A27 群馬県神津牧場のアブ、4 種トラップでの捕獲数と種構成の相違
- 牧野用ボックストラップのイヨシロオビアブ誘引効果
- テルペン物質の噴霧によるクモの造巣抑制事例
- アカイエカ類の糖類摂食性試験の一手段
- 富山県の 1 山村におけるツツガムシの季節消長とその疫学的検討
- イヨシロオビアブの吸血被害阻止対策の一事例
- クロトラカミキリによる家屋被害の1例(甲虫)
- グァテマラにおける Simulium ochraceum の分布に関する地質・地形学的研究
- B07 富山県におけるコガタアカイエカとシナハマダラカ捕集数の年変動とその要因解析
- オオモリハマダラカの各種殺虫剤に対する感受性とエステラーゼ活性
- グアテマラ, ラバデロス川流域におけるオンコセルカ症媒介ブユ Simulium ochraceum 幼虫駆除の試み
- 25 グアテマラにおけるブユ幼虫密度調査法 2 種の比較
- 20 グアテマラにおける Oncocerca vector control 薬剤の検討
- 日本脳炎流行予測調査
- 日本脳炎流行予測調査
- 日本脳炎流行予測調査
- 富山のオロロとヘクサンボ
- イヨシロオビアブの吸血阻止法
- 家屋に侵入するカメムシ類と侵入阻止対策
- ナイジェリアの乾季初期におけるアブ類の調査
- アブ数種の吸蜜性と産卵経験率などの観察 : 1. 各種類の吸蜜性の比較
- グァテマラにおける Simulium ochraceum の生理的年齢, 卵巣小管の発育変化および吸血間隔 (gonotrophic cycle) の観察
- グァテマラのブユ Simulium ochraceum の発生源における流量の季節変化
- 実験水路の中の異なった水深と流速条件下におけるグァテマラ産ブユ Simulium ochraceum と S. horacioi の幼虫の運動
- グァテマラ共和国における Mayacnephia aguirrei の棲息河川
- グァテマラにおけるブユ Mayacnephia aguirrei の生態 : 幼虫葡蔔運動と繭の基質への付着について
- 水深と流速のグァテマラ産ブユ Simulium ochraceum 幼虫の微細分布に与える影響
- 渓床勾配と流量がグァテマラ産ブユの幼虫の分布に及ぼす影響
- 102 グァテマラ共和国におけるブユ幼虫発生水域の生息精密調査 : 1. Simulium ochraceum 幼虫の生息条件
- 8 グアテマラにおけるオンコセルカ症媒介ブユ幼虫対策
- D109 グアテマラ産ブユSimulium ochraceumの発生源の分布と地質の関係(地理的変異・分布)
- 21 グアテマラにおける Simulium ochraceum の殺虫剤感受性について
- 57 ホルバートアブの個体数推定
- クサギカメムシの家屋などへの越冬飛来消長
- 中部山岳国立公園立山で多発するクロバエ類のマーキングによる高所移動の確認
- 富山県におけるコガタアカイエカ捕集数の年変動と殺虫剤抵抗性の関係