渓床勾配と流量がグァテマラ産ブユの幼虫の分布に及ぼす影響
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概要
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グァテマラの渓流におけるブユ類(Simulium metallicum, S. ochraceum, S. horacioi, S. callidum)の幼虫の分布を調査し, 同時に渓床勾配と流量を測定した。渓流沿い20mを採集単位とし, 計485単位の採集を乾季中に行った結果, 各種幼虫の出現率が渓床勾配と流量とによって規定されていることが, 明らかになった。出現率が80%以上となった条件は, S. ochraceumでは大勾配(20-40°)中流量(0.3-3l/s), S. metallicumでは小勾配(0-25°)中流量(0.3-30l/s), S. horacioiでは大勾配(20-40°)小流量(0.03-1l/s)であった。S. callidumは中勾配(5-25°)大流量(1-30l/s)で50%以上の出現率を示した。S. ochraceumは他の3種のブユと正の共存関係を示した。S. metallicumとS. callidumの間には高い正の共存関係が見られた。両種ともS. horacioiとは負の共存関係を示した。大勾配小流量ではhoracioi-ochraceumの対が, 小勾配小流量ではochraceum-matallicumが, 小勾配大流量ではmatallicum-callidumがそれぞれ優占した。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1984-09-15
著者
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山形 洋一
JICA Senior Advisor of JICA
-
山形 洋一
Laboratorio de Investigacion Cientifica para Control de la Oncocercosis
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