ミナミマルツチカメムシの生態 : I. 生息状況, 発育, 世代経過について
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概要
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Owing to the outbreak of the stink bug (ground bug), Aethus indicus, and its invasion into houses, a large number of the inhabitant in the Amami Islands was afflicted, during the summer season 1974. Thus, ecology of the bug has been investigated at Okinoerabu Island, one of the outbreak areas, since 1975. The census of the bugs on ground surface were carried out at various topographical and biological environments. As a result, the bug was collected only at the areas flourishing with foxtailgrass, Setaria viridis (L.), fingergrass, Digitaria sanguinalis (L.), but not at othertareas. The population density of the adults was as high as 500 per square meter at the suitable habitats. We observed frequently the bugs sucking from the seeds of foxtailgrass on the ground. Rearing in the laboratory giving the seeds as food, it took them 54 days in average to develope from egg to adult emergence during the summer. In the field, the female adults having mated and containing mature eggs were not found in October and thereafter. Since they mate and deposit eggs in the spring, we presume that the field population complete its life cycle twice a year.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1976-09-15
著者
-
栗原 毅
帝京大学医学部寄生虫学教室
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江下 優樹
帝京大学医学部寄生虫学教室
-
池本 孝哉
帝京大学医学部
-
高井 鐐二
鹿児島県徳之島保健所:徳之島地区ハブ対協
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山口 徹磨
鹿児島県徳之島保健所:(現)鹿児島県加世田保健所
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