北スマトラ Perupuk 村における, マラリア媒介蚊 Anopheles sundaicus 幼虫に対する室内および野外殺虫試験
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概要
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北スマトラ海岸地域におけるマラリア媒介蚊Anopheles sundaicusは壁面休止性が弱く, DDTなど薬剤の残留噴霧の効果が期待できない。また本種の生息地域が比較的限られていることから, 幼虫対策が効を奏すると思われる。そこで本種幼虫に対する予備的野外殺虫試験を行った。あらかじめ室内で効力試験を行ったところ, LC_<50>またはEC_<50>値は本種4令幼虫に対しtemephosで0.0034ppm, B.t.i. 0.1176ppm, methoprene 0.0004ppmとなり, 薬剤抵抗性は認められず比較的低濃度で殺虫効果があった。野外試験としてtemephos水和剤を1ppmの濃度になるように池の水を処理したところ, 1週間は幼虫の発生が阻止され, 蛹が羽化するまでを考慮すると2週間は実用効果があった。Temephosの処理濃度を半分にしたり他の薬剤を使った場合には効果が確実でなかった。土着の小魚3種Oryzias javanicus, Haplochilus panchax, Poecilia reticulataの捕食性について室内試験を行い, 体長約2.5cmのもので4令幼虫をそれぞれ1日あたり18,18,22匹捕食する結果を得た。前記殺虫剤はこれらの魚に対していずれも毒性が低く, 野外での併用の可能性が考えられた。
- 1986-06-15
著者
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池本 孝哉
帝京大学医学部寄生虫学教室
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渋谷 敏朗
帝京大学医学部寄生虫学教室
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渋谷 敏朗
帝京大医
-
PANJAITAN William
インドネシア共和国北スマトラ州保健局
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Panjaitan Willem
Cdc Provincial Health Service Of North Sumatra
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池本 孝哉
帝京大学医学部
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PANJAITAN Willem
CDC, Provincial Health Service of North Sumatra
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