インドネシア国北スマトラ州の 1 村落の Anopheles sundaicus に対する数種殺幼虫剤の室内および野外試験における効力
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概要
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インドネシア国北スマトラ州の1海岸村落に生息するマラリア媒介蚊Anopheles sundaicusの幼虫に対する数種薬剤の効力を, 日本・インドネシア共同, 北スマトラ地域保健プロジェクトの一環として, 1984∿1985年に調べた。4齢幼虫に対するLC_<50>あるいは(IC)_<50>はtemephos : 0.0032ppm, chlorpyrifos-methyl : 0.0037ppm, fenitrothion : 0.015ppm, fenthion : 0.025ppm, methoprene : 0.00009ppmであった。temephos 5%水和剤を1ppmの濃度になるように幼虫の生息池8カ所に処理したところ, 少なくとも9日間幼虫の個体群密度を抑圧できた。chlorpyrifosmethyl 5%水和剤は, 1ppmの処理で7日間幼虫密度を抑圧した。しかし, fenitrothion 50%乳剤の効果は, 1ppm処理で4日もしくはそれより短期間しか持続しなかった。methoprene 10%製剤(Altosid 10F)は, 1ppmの濃度で人工水路に処理すると, 2週間後まで90%以上の羽化阻止効果を示し, 水深の浅い氾濫原では, 0.062g a.i./m^2の処理量で4週間後まで100%の羽化阻止効果を発揮した。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1987-06-15
著者
-
今井 長兵衛
大阪市立環境科学研究所
-
PANJAITAN Willem
Provincial Health Service of North Sumatra
-
矢麦 寿雄
エイコー科学
-
PANJAITAN William
インドネシア共和国北スマトラ州保健局
-
Panjaitan Willem
Cdc Provincial Health Service Of North Sumatra
-
矢麦 寿雄
アース環境サービス
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