頸静脈孔神経鞘腫の検討 : 腫瘍局在による分類を用いて
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概要
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MR1上の腫瘍局在により頸静脈孔神経鞘腫7例を硬膜内型3例と硬膜内外型4例に分類し,頸静脈孔神経鞘腫の臨床的特徴について検討した.硬膜内型は難聴で発症し,lX・X・×1麻庫を示さす診断が遅れるが,retrosigmoid aproachを用いた腫瘍摘出により,術前の聴力抵下は回復可能で,術後の1X・X・×1機能も良好である.硬膜内外型はlX・X・×1麻痩を示すことが多く,外側後頭下開頭を加えたtransjugular/infratymoanic approachにより腫瘍摘出が可能だが,術後のlX・X・×1機能は不良である.硬膜内型と硬嘆内外型は異なる臨床的特徴を示し,腫瘍局在により頸静脈孔神経鞘腫を2型に分けることは簡便で有用な分類である.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1997-06-20
著者
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小野 純一
千葉県循環器病センター脳神経外科
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山浦 晶
千葉大学医学部脳神経外科
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小野 純一
千葉大学医学部脳神経外科
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山浦 晶
千葉大学医学部 脳神経外科
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山上 岩男
千葉大学医学研究院脳神経外科学
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小野 純一
千葉県循環器病センター 脳卒中診療部
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山上 岩男
千葉大学 大学院医学研究院 脳神経外科
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山浦 晶
千葉大学医学研究院
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