寡数個脳転移に対するガンマナイフ単独治療成績 : 予防的全脳照射は必要か?
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概要
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千葉県循環器病センターにおける寡数個脳転移に対するガンマナイフ単独治療成績を報告した.初回ガンマナイフ治療後,予防的全脳照射を施行せず,新規病変出現時には適宜ガンマナイフで追加照射を施行した620例を対象とした.ガンマナイフ治療後の中央生存期間0.86年,1年での神経死予防率91.7%,神経機能温存率85.4%,新規病変出現率36.3%,追加治療施行率26.3%であった。新規病変に対する追加治療は,430例(69.4%)で不要で,1回施行96例,2回施行54例で,3回以上要したのは40例であった.寡数個脳転移に対するガンマナイフ単独治療は,神経死予防あるいは神経機能温存が高率に期待でき,新規病変も追加治療で良好に制御可能である.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2007-06-20
著者
-
佐伯 直勝
千葉大学大学院医学研究院脳神経外科学
-
小野 純一
千葉県循環器病センター脳神経外科
-
永野 修
千葉県循環器病センター 脳神経外科
-
樋口 佳則
千葉県循環器病センター ガンマナイフ治療部
-
樋口 桂則
千葉県循環器病センターガンマナイフ治療部
-
樋口 佳則
千葉大学医学部附属病院脳神経外科
-
樋口 佳則
千葉大学医学部脳神経外科
-
芹澤 徹
千葉県循環器病センターガンマナイフ治療部
-
佐伯 直勝
千葉大学大学院医学研究院 脳神経外科学、耳鼻咽喉科学
-
佐伯 直勝
千葉大学 大学院医学研究院細胞治療学
-
永野 修
千葉大学大学院医学研究院脳神経外科学
-
井内 俊彦
千葉県がんセンター脳神経外科
-
岩立 康男
千葉大学大学院医学研究院脳神経外科学
-
永野 修
千葉県循環器病センターガンマナイフ治療部
-
芹澤 徹
1千葉県循環器病センターガンマナイフ治療部
-
樋口 住則
千葉県循環器病センター脳神経外科
-
小野 純一
千葉県循環器病センター 神経内科
-
井内 俊彦
千葉県がんセンター 脳神経外科
-
小野 純一
千葉県循環器病センター 脳神経外科
-
永野 修
千葉県循環器病センター 脳卒中診療部
-
佐伯 直勝
千葉大学大学院医学研究院 脳神経外科学
-
小野 純一
千葉県循環器病センター
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