2次元しきい値分布を利用した流行現象の数理モデルとその解析
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概要
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商品などの流行現象をモデル化する場合, 各人の個性を無視することはできない.その個性をしきい値(流行現象を採用するかしないかの境界)で表現した数理モデルがいくつか提案されている.本論文では, 採用開始時と中止時の二つのしきい値に注目した2次元しきい値分布を利用したモデルを導いた.従来のモデルと比べて, 連続的なしきい値分布, 新たな個性, 個人の判断のあいまいさ, 外部からの情報の影響(外的影響), を考慮していることがこのモデルの改良点である.シミュレーションにより改良点の影響を明らかにした.また, このタイプの流行現象のモデルの問題点を指摘した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-03-25
著者
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合原 一幸
東京大学大学院新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻
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合原 一幸
東京大学大学院新領域創成科学研究科
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村重 淳
東京大学大学院 新領域創成科学研究科
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河根 拓文
東京大学大学院工学系研究科
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合原 一幸
東京大学大学院工学系研究科
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村重 淳
東京大学大学院新領域創成科学研究科
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村重 淳
東京大学大学院
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