ある3次関数を用いた1自由度写像により生成される軌道差系列の統計的性質
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概要
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1自由度の3次関数を用いた、2つの異なる写像により生成されるカオス的な離散力学系軌道に対し、各離散時刻においてその差をとった軌道差系列を作った。その系列の統計的性質を種々のコンピュータ・シミュレーションにより詳しく調べた結果、軌道差系列のリターンプロットは独特の反時計回りの渦巻き型図形を呈し、包絡線を用いた数理的解析とよく一致した。軌道差系列を構成する座標値の頻度分布は、原点を中心とする鋭く尖った山形分布となり、この分布の確率密度関数を実験的に求めることができた。さらに軌道差系列をズラす位相操作を適当に行い、その規準化した平均値の系列は、中心極限定理により実用上支障のない擬似正規乱数列であることが示唆された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-03-11
著者
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