干渉波環境下用CFAR処理の目標検出性能評価
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概要
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飛翔(しょう)体が目標を追尾する際, レーダを用いた目標検出処理をもとに目標の位置, 速度を推定している. このとき, 一般にCFAR(Constant False Alarm Rate)を用いて目標検出処理が行われる. しかし, 目標信号の他に大電力の干渉波も同時に受信されると, 目標が検出できず追尾が外れるという問題がある. これは, リファレンスセルに混入する干渉波成分により目標検出時のスレッショルドレベルが不当に上昇するためである. CFAR処理した結果, 干渉波を目標信号成分として判定しても, 少なくとも実在する目標信号成分が検出されていれば, 追尾フィルタを使用することで目標の追尾が可能となる. 本論文では, 以上の問題に対して, リファレンスセルに混入した干渉波成分を検出・棄却しながらCFAR処理を行う方法, すなわち干渉波適応CFARについて検討し, 従来明らかにされていなかったスレッショルド係数と誤警報確率の関係, CFAR損失の計算方法について定式化した. また, 求めた関係式によりいくつかのケーススタディを行い, 干渉波適応CFARの性質を明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-02-25
著者
-
藤坂 貴彦
三菱電機(株)情報技術総合研究所
-
近藤 倫正
東京電機大学
-
福島 冬樹
三菱電機(株)情報技術総合研究所
-
近藤 倫正
東京商船大学
-
近藤 倫正
東京商船大
-
上等 泰吉
三菱電機(株)鎌倉製作所
-
上等 泰吉
宇宙開発事業団
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