エントロピーを用いた逆合成開口レーダの自動焦点方式
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
逆合成開口レーダは,目標の姿勢変化で生じるドップラー効果を利用して,その電波画像を得る映像化レーダである.このレーダでは目標が加速すると受信信号が周波数変調されて分解能が低下するので,これを防止するために受信信号の位相を補償する必要がある.しかし,一般に目標の運動は予測できないので,受信信号から何らかの評価指標を得て補償量を決定する必要がある.このように,受信信号から補償量を求めて画像の分解能を改善する手法は,一般にオートフォーカスと呼ばれる.従来の合成開口レーダでも,プラットホームの動揺で生じる受信信号の周波数変調を補償するために,画像の最大輝度を評価指標とするものがあるが,ここでは新たに画像のエントロピーを利用することを提案し比較した.計算機シミュレーションにより評価したところ,この手法は,補償に失敗する確率を従来手法と同等,ないし約1/100に減少できることが示され,逆合成開口レーダでは,画像の最大輝度よりもエントロピーをオートフォーカスの評価指標とするほうがよいことがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-12-25
著者
-
藤坂 貴彦
三菱電機株式会社
-
近藤 倫正
東京電機大学
-
岩本 雅史
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
近藤 倫正
東京商船大学
-
近藤 倫正
東京商船大
-
岩本 雅史
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
関連論文
- SANE2000-39 風速計測用光波レーダの開発
- Lバンドウィンドプロファイラ観測における低高度でのデータ取得率改善(計測・探査)
- Lバンドウィンドプロファイラ観測における低高度でのデータ取得率改善
- 前方計測のアイセーフレーザドップラー速度計の検出性能
- アイセーフレーザドップラー速度計の検出性能評価
- 超解像アルゴリズムを用いたSAR画像再生の性能評価
- 超解像アルゴリズムを用いたSAR画像再生の性能評価
- 超解像アルゴリズムを用いた高分解能RCS計測の電波暗室実験による性能評価
- 超解像MUSICアルゴリズムを用いたRCS計測
- 乱気流の時間変化を考慮したテンプレートマッチングによる後方乱気流検出
- SLC型の前処理を行うアダプティブアレーアンテナ
- 主アンテナの位相中心の両側に補助アンテナを配置するASLC
- 主アンテナの位相中心の両側に補助アンテナを配置するASLC
- SLC型の前処理を行うアダプティブアレーアンテナ
- SLC型の前処理を行うアダプティブアレーアンテナ
- B-2-17 2段階の適応処理を行うアダプティブアンテナ
- B-1-89 サイドローブキャンセラにおける最小二乗最小ノルム解に関する検討
- 市街地伝搬を考慮した携帯端末用アダプティブアンテナの性能評価
- B-1-138 市街地伝搬を考慮した携帯端末用アダプティブアンテナの性能評価
- Lバンドウィンドプロファイラ観測における低高度でのデータ取得率改善
- シフトPDIによる目標検出性能の改善
- スタガトリガ方式における複数の時変ノッチフィルタの組合せによる適応的クラッタ抑圧
- スタガトリガ方式における複数の時変ノッチフィルタの組合せによる適応的クラッタ抑圧
- 複数のノッチフィルタの組合せによる適応的クラッタ抑圧
- Kaバンド気象ドップラーレーダを用いた霧の検出
- ミリ波気象ドップラーレーダーによる霧検出
- B-2-21 Kaバンド気象ドップラーレーダによる霧の検出
- 合成開口レーダ用データ圧縮方式の評価
- B-2-3 レンジ圧縮にMUSIC法を用いたSAR画像再生アルゴリズム
- レンジ圧縮にMUSIC法を用いたPolar Formatアルゴリズムによる高分解能RCS計測
- Kaバンド気象ドップラーレーダを用いた海霧の観測
- ミリ波気象ドップラーレーダーによる霧検出
- 入射波数未知の場合の仮想入射信号付加による超分解能測角法
- 2種類の遅延評価関数を用いた複素タップ選択適応フィルタ
- 仮想入射波付加によるコヒーレント波の超分解能測角法
- B-1-1 仮想入射波を加える超分解能測角法
- 無線機を搭載した車輌測位のための測角センサ配置法
- 狭ビームミリ波ドップラーレーダによる海洋波浪の観測
- 狭ビームミリ波レーダによる正弦波浪観測
- 船舶搭載二重偏波気象レーダにおける動揺の影響とその補正方法
- 風速計測用光波レーダにおける空間スクリーニング処理
- B-2-25 乱気流の時間変化を考慮したテンプレートマッチングによる後方乱気流検出 : 各種テンプレートの比較
- 時間領域での周波数移動処理によるRASS信号処理方式
- B-2-35 時間領域での周波数移動処理によるRASS信号処理方式
- 風速計測用光波レーダにおける空間スクリーニング処理
- 風速計測用光波レーダにおける空間スクリーニング処理
- 風速計測用光波レーダにおける空間スクリーニング処理
- B-2-11 風速計測用光波レーダーにおける空間スクリーニング処理
- PDI方式を用いたドップラーレーダの加速度目標検出性能の改善
- 複数の海洋レーダ配置による洋上船舶の探知
- 光学画像センサと2次元レーダを用いた車両の3次元追尾
- ラジアル速度が異なる複数の目標のISAR画像再生アルゴリズム
- FMCWレーダ用目標諸元測定方式
- FMCWレーダ用目標諸元測定方式
- 光学画像センサと2次元レーダを用いた車両の3次元追尾方式(映像メディアおよび一般インターネット,デジタル放送,マルチメディア,三次元画像,視覚と画質評価,ITS等)
- 光学画像センサと2次元レーダを用いた車両の3次元追尾方式
- 光学画像センサと2次元レーダを用いた車両の3次元追尾方式
- B-2-10 FMCW レーダ用目標緒元測定方式
- B-2-43 スタガトリガ方式における複数の時変ノッチフィルタの組合せによる適応的クラッタ抑圧
- B-2-36 周波数切替連続波レーダの距離計測精度
- A-17-8 ドップラー情報を用いた車両の2次元追尾方式
- 光学画像センサと2次元レーダを用いた車両の3次元追尾方式
- スタガトリガ方式における複数の時変ノッチフィルタの組合せによる適応的クラッタ抑圧
- 光学画像センサと2次元レーダを用いた車両の3次元追尾方式
- SARインタフェロメトリ位相アンラッピングアルゴリズムの精度評価
- SARインタフェロメトリ位相アンラップアルゴリズムのJERS-1データにおける評価
- SARインタフェロメトリ位相アンラッピング処理の評価
- エントロピーを用いたMultiple Aperture Mapdrift法の次数決定法
- エントロピーを用いたMultiple Aperture Mapdrift法の次数の決定法
- インタフェロメトリックSARの位相アンラップアルゴリズム
- B-2-26 Multiple Aperture Mapdriftの位相補償性能評価
- 航空機搭載SARによる船舶目標の画像化
- ETC用測角センサの不等間隔アレー設計法
- B-2-18 ETC車輛位置計測用DOAセンサアレーの一設計法
- 同相信号だけを検波するFMCWレーダの目標距離・速度計測方式
- ESPRITアルゴリズムにおけるサブアレー特性の補償法
- Scan SARにおけるS/A比の改善法
- アジマス方向高分解能化とレンジ方向観測幅拡大を可能とするマルチビーム合成開口レーダ
- 適応フィルタを用いた送信DBFアンテナの校正法
- 複数の衛星に分散した合成開口レーダを用いた高分解能観測法の検討
- B-2-1 複数の衛星に分散した合成開口レーダを用いた高分解能観測法の検討
- Bistatic合成開口レーダによる高分解能観測法の検討
- 目標の回転と直進を利用する2次元クロスレンジ圧縮逆合成開口レーダ
- Bistatic合成開口レーダによる高分解能観測法の検討
- 光学画像センサと2次元レーダを用いた車両の3次元追尾方式
- 周波数切替型連続波を用いた近距離用レーダ
- ドップラーを利用したレーダ画像再生のための位相補償アルゴリズム
- SB-2-3 FMCWレーダにおける区間可変型スペクトル積分処理
- 適応荷重による電波方位推定アルゴリズム
- B-2-5 二次位相による折り返し歪みを考慮したISAR位相補償方式
- ラジアル速度が異なる複数目標の同時ISAR画像再生方式
- 同相検波信号のみを用いるFMCWレーダにおける目標測距・測速度アルゴリズム
- 同相検波信号のみを用いるFMCWレーダにおける目標測距・測速度アルゴリズム
- 複数のA/D変換器を用いたドップラー周波数の計測方法(その2)
- 同相成分信号のみのFM-CWレーダにおける近接目標の測距・測速度方式
- 位相モノパルス方式における複素角度誤差信号を用いた低仰角目標の高度測定方式
- ミリ波気象レーダの探知距離評価
- 二次元フーリエ変換を用いたISAR運動補償方式の検討
- 二次元フーリエ変換を用いたISAR運動補償方式
- インターフェロメトリックSARにより求めた地形のDEMによる評価