日英対訳文間の構造照合
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概要
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二言語対訳テキストを用いて語彙的知識、翻訳パターンなどの情報の抽出を試みるとき、二言語対訳文間の構造上での詳細な対応関係が重要な役割を持つ。しかし、そこにはしばしば統語的曖昧性および対応の多様性の問題が生じるために、特に日本語と英語の間では困難である。そこで、日英対訳文の構文解析結果を曖昧性の表現が可能な依存構造木に変換し、得られた依存構造木に対して、類似度を基に部分木間の照合を行ない、構造上の詳細な対応関係を自動的に求める、という手法を考案した。この手法では以上に述べた問題が、探索の際の非決定性として統一的に現れる。約80文に対し実験を行なったところ、ある程度の割合で適切な構造対応が一意に決定できることがわかった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-05-21
著者
-
長尾 眞
京都大学工学部電気工学第二教室
-
長尾 真
京都大学
-
長尾 眞
京都大学工学研究科電子通信工学
-
宇津呂 武仁
京都大学工学部電気工学第二教室
-
石本 浩之
京都大学工学部電気工学第二教室
-
松本 裕二
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
宇津呂 武仁
京都大学工学部
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