切り出し間の相関を加味したデータ圧縮法

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Ziv-Lempelによって,過去の入力シンボル列の最長一致内容と次の1シンボルによって切り出す方法が提案されている.しかしこの方法では切り出し間の相関は利用されていない.本稿では,(1)切り出したシンボル列中の後側の部分が,次の切り出し内容と相関がある場合が多いことと,(2)切り出し内容から,次の切り出し内容として現れ得ない内容を多少知ることができることとを利用した符号化法を2つ提案する.圧縮対象のシンボルの種類の数をK,圧縮対象の第i番目からj番目までのシンボル列を[i,j]と表す.もしi>jなら空シンボル列λであるとする.[1,t]まで入力・切り出し・符号化が済んでいて,t+1番目からを過去に現れた内容で切り出しすることを考えた場合,この内容をu(t+1)またはuと表し,長さをeと表す.このとき,uとして[1,t]のi番目からeシンボル分の内容を参照して切り出ししようとするとき,その参照する内容を[i,i+e-1,t]と表す.もしi+e-l≤tならば[i,i+e-1,t]=[i,i+e-1]であり,i+e-1>tならば[i,i+e-1,t]は,[1,t]の範囲のシンボルを使って,[i,t]をeシンボル分だけ繰り返して参照した内容であると決める.もし,[1,t]の最長一致の内容で切り出しする場合に,その長さをr(t+1)またはrと表す.
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-03-11

切り出し間の相関を加味したデータ圧縮法

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