円環型多自由度超音波モータの高出力化の検討

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概要

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多重モード円環振動子を用いて球状ロータを任意の軸上で回転できる多自由度超音波モータが実現されている。当初、回転体となる球状ロータと円環振動子のみから構成され、ロータの保持機構を持たなかった。したがって、ロータの自重のみの予圧であるため、ロータとステータ間に十分な摩擦力が得られず、出力トルクが不十分であった。この問題を解決するため、幾つかの保持・予圧構造が検討され、予圧・保持板を用いることでモータ性能が改善されている。本研究の目的は回転特性を更に向上させることである。具体的には、球状ロータを二つのステータ振動子により挟み込むサンドウィッチ構造を提案する。トルク合成による高出力化およびロータ支持・予圧を兼ね備えた構造であり、高性能化が期待できる。本報告ではその検討結果について述べる。
2003-09-23

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