独習による日本語学習の支援 : その方策とARCS動機づけモデルによる評価(<特集>第二言語学習とその支援に関する教育工学研究)
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概要
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独習を支援する上で重要な問題は,いかにして自律的な学習行動を導くかということである.筆者らは先行研究で上級日本語学習者の独習を支援するための読書支援システムを開発し,本研究において実際にそれを効果的に利用するための環境を明らかにすることを試みた.そのために学習実験を行い,学習者の適切な学習行動を促し且つ読書の質を高めることを目的として「学習レポートの提出」「読後座談会への参加」の二つの方策を実施した.その結果,二つの方策を与えなかった前年の学習実験に比べて,学習期間内を通じて学習量の増加が認められ.また,日本語力の向上及び新しい知識を得るという学習成果があった.さらに,ARCS動機づけモデルに照らして自律的な学習行動を動機づけた要因を検討したところ,二つの方策による動機づけの強化及び拡大が明らかになった.
- 日本教育工学会の論文
- 2003-12-20
著者
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