<報告>JLPとELPによる国際交流授業 : 討論とグループ・プロジェクトの試み
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概要
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国際理解教育としての英語教育および日本語教育という観点から,日本人学生と留学生の交流学習の一環として,両プログラム合同のコースが開講された。コースの目標は,まず専門分野の研究活動に必要な言語能力の養成,すなわちそれぞれの学習言語による討論の能力の育成,両グループによる共同調査および口頭発表の能力の養成であった。さらに,両グループの学生同士の相互理解,すなわち,日本人学生と留学生の交流を通して,お互いの文化的背景,考え方,コミュニケーション方法を理解することも目標とした。授業内容はグループ討議および共同調査に基づいた口頭発表である。使用言語は,日本人学生と留学生か別に学習する時は学習言語を用い,合同の際には,自分の学習言語と相手グループの学習言語を半々に用いた。評価は出席状況,学習活動への参加態度,宿題の提出と内容,口頭発表に基づいて行った。コースの利点は日本人学生と留学生かお互いに学習言語を用いてアカデミックな共同作業を行い,その成果として,学生が相手グループの調査や発表の方法および個人としての考え方を学びあう機会を得たこと,また学習言語を用いた専門分野研究への橋渡しができたことである。またティームティーテングによる教員相互の語学プログラムの理解と連携が連む機会となったことも利点である。双方の学生数に差があったため,共同作業を行う際に困難が生じ,現在この授業は行われていないが,学生数の均衡を図ることによって再び開講されることが望ましい。
- 国際基督教大学の論文
- 2002-03-31
著者
-
鈴木 庸子
国際基督教大学
-
鈴木 庸子
国際基督教大学日本語教育課程
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島崎 美登里
国際基督教大学日本語教育研究センター
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島崎 美登里
国際基督教大学
-
鈴木 庸子/島崎
国際基督教大学日本語教育研究センター/国際基督教大学日本語教育研究センター
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