Web上での複数中学校間における数学科協同学習の特徴に関する研究

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概要

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現在,教育目的のインターネット利用は盛んに研究されているが,学校数学でのその特徴や有効性に関する調査はあまりない.本稿では,2000年の3月に行われた3つの中学校間での数学科におけるWeb上での協同学習から得られた知見を議論する.生徒はWebサーバに設置された掲示板を使って非同期の協同学習を行った.そして,データベース上で他の生徒と議論する中で,Webページに提示されたいくつかの数学の問題を解いた.その結果,多くの問題解決の方略がデータベースに現れ,生徒は種々の数学的な見方・考え方を学習することができた.更に,生徒の学習後の調査からは,生徒が伝統的な教室の壁を越えて,協同学習する中で他の学習者の見方や考えを知りたがっていることが示された.しかしながら,数学的な記号や図を入力することが困難であること,そしてコンピュータスキルの不足がWeb上での協同学習の障害になっていることが分かった.
日本教育工学会の論文
2003-03-20

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