男鹿半島潮瀬の岬砂礫岩にみられるホルンフェルス礫の起源 : 新第三系グリーン・タフ層基盤の再検討 (その2)
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概要
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Sub-angular to angular breccias of thermally metamorphosed rocks (hornfels), including layered tuff, welded tuff and hornblende andesite are found in the Shiosenomisaki sandstone and conglomerate, Monzen formation, Oga Peninsula, northeast Honshu, Japan. The sandstone and conglomerate member is local pyroclastic deposit and is composed of the above hornfelses, granitic rocks, basalt, trachytic andesite, dacite and rhyolite breccias with a little amounts of tuffaceous cementing materials. It is intercalated with thin tuff layers. The other breccias, except for hornfelses, were supplied immediately from basement granites, the Akashima and Monzen formations, which are distributed in the Peninsula. But such hornfelses are not found in the known Tertiary formations, in the Oga Peninsula and the Taiheizan massif. In addition from the occurrence of the sandstone and conglomerate member and the lithofacies of fragments of hornfelses, the authors consider that they are supplied from acidic pyroclastic rocks, metamorphosed by the intrusion of granitic rocks, which are probably distributed in the neighberhood of the peninsula or in basement, hidden under the Neogene sediments in the Peninsula. Their originated pyroclastic rocks seem to be equivalent to the Tagawa acidic rocks, developed in the Asahi mountains. They are correlated to the Chuzenji acidic rocks, and are characteristic products of acid volcano-plutonic activities in the Ashio belt (Joetsu intrusive belt), in the late Mesozoic age.
- 日本地質学会の論文
- 1973-07-01
著者
-
大口 健志
和田大学鉱山学部
-
大口 健志
秋田大学鉱山学部資源地学研究施設
-
大口 健志
秋田大学鉱山学部
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矢内 桂三
岩手大
-
矢内 桂三
東北大学理学部岩石鉱物鉱床学教室
-
矢内 桂三
東北大学理学部
-
大口 健志
秋田大学
-
井上 武
秋田大学鉱山学部地下資源開発研究施設
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