東北本州弧における新生代火山活動域の変遷
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Time and spatial variation of the volcanic field and the migration of eastern border of the field (volcanic front) through the past 20 m.y. are investigated in every two or three million years. An extent of the field in each period is determined by the distribution of intrusive rocks and volcanic central facies (lava flow and volcanic breccia), described in 30 Northeast Honshu Arc geotraverses by KITAMURA ed. (1986). The historical change of volcanic field determined by the well-correlated volcanic central facies found in land area at present tells that the volcanic front, since about 16.5 Ma when the widest Neogene marine transgression initiated, tends to shift westwards, from the Pacific coast to the volcanic front today. The volcanic fronts at 16 and 14 Ma extended from the east of Hachinohe to the Joban area through the westem part of Kitakami Mountains and Matsushima Bay. The Hachinohe-oki Volcanic Rock on the shelf and continental slope off Hachinohe is probably an eastern extension of 16 to 14 Ma volcanic rocks exposing in mainland, so the volcanic front in this period extended from off Hachinohe to the Joban area. The distance between the estimated volcanic front and recent one is about 90 km, At around 10 Ma, the front lay along the eastern margin of the Ou backbone Mountain area at present, about 10 km east from the front today. About 20 km eastwards migration of the front took place during the period between 10 and 6 Ma, and then returned to almost the sarne position in 10 Ma, until 3 Ma. Reconstruction of volcanic field before the marine transgression is difficult because of local geological phenomena, such as differential subsidence, uplift and erosion, and insufficient evidence in correlation. Based on the radiometric ages for volcanic rocks, the authors concluded that the initial green tuff volcanism took place in the coast and mountain areas along the Japan Sea at around 30 Ma, and that during the period from about 30 to 20 Ma, the field spread to the east, DSDP site 439, off Hachinohe, about 200 km apart from the volcanic front today, and then began to recede westwards. It appears from the above that the westward shifting rates of the volcanic front since 20 Ma are higher in the former half (about 2 cm/year) than in the latter.
- 日本地質学会の論文
- 1989-03-15
著者
-
大上 和良
岩手大学工学部建設環境科学科
-
大上 和良
Department Of The Development Of National Resources Faculty Of Technology Iwate University
-
大口 健志
秋田大学鉱山学部資源地学研究施設
-
大口 健志
秋田大学鉱山学部
-
大口 健志
秋田大・工学資源学部
-
吉田 武義
東北大学理学部
関連論文
- 東北日本男鹿半島,台島層の層序
- O-25 東北日本,男鹿半島館山崎に分布する火砕岩の産状と起源(3.グリーンタフルネサンス-水中火山砕屑岩類の堆積相解析に基づいた日本列島新生代テクトニクスの再構築-,口頭発表,一般講演)
- P-42 男鹿半島の地質学的再検討(9.地域地質・地域層序,ポスター発表,一般講演)
- 男鹿半島潮瀬ノ岬砂礫岩の年代層序学的位置づけ
- 大陸縁辺の後期始新世火山活動--東北日本男鹿半島,かぶき岩の火山岩相
- 東北日本,男鹿半島門前層層序の再検討
- 東北日本男鹿半島, 真山流紋岩類の放射年代
- 北部北上山地南東部, 大谷山鉱山北方地域に分布する層状マンガン鉱床の層位学的研究
- 279. 礫岩の歪解析法とその応用
- 北部北上山地, 大川目鉱山における輝水鉛鉱の産状と応力場
- 245 礫岩の変形について
- 49 北部北上山地の砂岩組成と構造帯区分
- 北上・阿武隈山地に分布する中・古生界の砂岩組成
- 南部阿武隈山地花崗岩体中の断裂系と地下水
- 164 双葉断層沿いに発達するマイロナイトについて
- 187 福島県相馬ジュラ系石灰岩の変形
- 阿武隈高原東縁地域に産出するオーソコーツァイト礫の供給源
- A18 田沢湖カルデラに辰子堆溶岩ドームが噴出した時期(火山の物質科学(1),日本火山学会2008年秋季大会)
- O-17 田沢湖カルデラとその噴出物(新しいカルデラ像を探る,口頭発表,一般講演)
- P-23 日本海の急速な開裂に先行する背弧海進と隆起(8. 北東-東南アジアの地殻形成史・古地理・古環境)
- P14 戸賀火山 : 東北日本男鹿半島の中期更新世アルカリ流紋岩タフリング
- 日本列島の先カンブリア基盤岩としてのオーソコォーツァイト岩
- 日本列島の代表的砂岩のモード組成と造構場
- P8 妙高火山群溶岩の化学組成とマグマ溜まり過程
- P-36 男鹿半島門前層,台島層・野村川層及び阿仁合・太平山地域に分布する相当層の古地磁気(4.地域地質・地域層序,口頭およびポスター発表,一般講演)
- P-35 男鹿半島潮瀬ノ岬砂礫岩の年代層序学的位置づけ(4.地域地質・地域層序,口頭およびポスター発表,一般講演)
- 北海道奥尻島,勝澗山火山の噴出物と構造
- P40 東北日本背弧側, 第四紀流紋岩単成火山の岩石学的特徴 : 勝澗山火山・戸賀火山(日本火山学会2005年秋季大会)
- 岩手県,胆沢扇状地地域に分布する火山灰のフィッション・トラック年代(短報)
- 北上川中流域,胆沢扇状地における火山灰層序
- 北上川中流域,胆沢扇状地で発見された活断層
- P-6 土壌・地質汚染評価基本図「5万分の1仙台地域」の概要(2. 地質汚染の単元調査法と無単元調査法 : Green Geologyの確立のために)
- 北上山地における先シルル基盤の追認
- 常磐炭田第三系礫岩中のチャート礫よりトリアス紀コノドント化石の発見(阿武隈高原東縁地域の礫岩の研究,その2)
- シルル系川内層の基底砂岩
- 北部北上山地西縁部から紡錘虫化石の産出
- P5. 秋田県米内沢地域の地質学的・地球化学的特徴 (第43回粘土科学討論会発表論文抄録)
- 後期新生代, 東北本州弧における火成活動史と地殻・マントル構造
- O-149 1997-98年東北日本横断地殻構造探査について
- 島弧マグマ供給系の構造と進化
- 新生代東北本州弧の地殻・マントル構造とマグマ起源物質の変遷
- 男鹿半島台島層層序の再検討(6.地域地質・地域層序)
- 男鹿半島・門前層下部(漸新統),潜岩・加茂溶岩部層のK-Ar年代
- 1983年日本海中部地震による地盤災害と表層地質
- 秋田臨海平野の形成史
- 男鹿半島台島層, 館山崎玄武岩の産状, 放射年代と岩石学
- A17 北海道奥尻島, 勝澗山火山の噴出物と構造(火山の地質・噴火年代 (1), 日本火山学会2005年秋季大会)
- 秋田県西部の下部グリン・タフ層序
- 東北本州弧における第四紀火山分布とマントル構造
- 男鹿半島から見いだされた20Ma以前の海成堆積物
- 八幡平西方,玉川溶結給凝灰岩中に見出された給源不明の火山砕屑堆積物
- 脊梁山地東縁,岩手県紫波郡湯沢における温泉試錐で確認された西黒沢階とその下位の溶結凝灰岩の意義
- 北部北上低地帯に分布する渋民溶結凝灰岩の層位と年代について : 火山および火山岩
- 秋田県南部-山形県北部油田地帯の深部地質構造
- 北上山地,早池峰山南方の小田越層(新称)よりシルル紀腕足類Trimerellaの発見とその意義
- 136 北上山地.早池峰山南方小田越付近のシルル系
- 南部北上山地北縁部に分布するシルル系とその意義 : 古生代
- 南部北上山地,シルル系折壁峠層からオーソコォーツァイト礫の産出
- 南部北上山地北縁部,折壁峠のシルル系
- 南部北上帯はクリッペか?
- 松ケ平-母体変成岩類中の角閃岩類のK-Ar年代とその意義
- 7 南部北上山地西縁部の上部デボン〜下部石炭系の層序
- 脊梁山地東縁部,盛岡市-花巻市西方に分布する中新統の層序について
- 阿武隈山地東縁部の松ケ平変成岩と上部デボン係合ノ沢層の層位関係
- 北部北上山地南東部,大谷山に分布する層状マンガン鉱床の形成時代と形成環境
- 90 脊梁山地東縁部の中部中新統の層序について
- 10 合ノ沢層(上部デボン系)基底の不整合と先上部デボン系基盤岩類
- 東北本州弧における新生代火山活動域の変遷
- 早池峰連峰(フォト)
- "早池峰構造帯"研究の現状と課題
- 402 東北地方西部における中新世火山岩類の微量元素組成
- 東北日本北部陸域における新第三紀火山活動 : その2.津軽半島北部沿岸の新第三紀火山類の産状
- 東北日本北部陸域における新第三紀火山活動 : その1.火山活動域の変遷
- 東北日本西部の前部中新世火山岩類の化学組成について
- 秋田油田域地下の新第三紀 (?) 超塩基性岩
- B58 水中火砕流堆積物の液状化と脱水構造
- 早池峰超塩基性岩体中に分布する変成岩類について : 古生代
- P14 秋田県、院内陥没カルデラ噴出物の岩石学的特徴
- 山形・新潟県境,朝日山塊西部の澄川層("最下部新第三系") : 第三紀
- 男鹿半島潮瀬の岬砂礫岩にみられるホルンフェルス礫の起源 : 新第三系グリーン・タフ層基盤の再検討 (その2)
- 朝日山地の白亜紀後期田川酸性岩類:新第三系グリーン・タフ層基盤岩の再検討
- 猿久保礫岩
- 新生代東北本州弧のジオテクトニクス
- 阿武隈山地北東縁丸森地域のオーソコーツァイト質珪岩 : 変成岩
- A09 北海道奥尻島,勝澗山火山におけるマグマと水との爆発的・非爆発的反応(噴火と噴煙のダイナミクス,口頭発表)
- 阿武隈高原東縁地域における外来礫について(その1):相馬中村層群中の礫岩
- 8 新生代東北本州弧の火成作用-その1-
- 東北日本内帯における後期白亜紀-第三紀火山活動変遷史 : 第三紀
- 10. 山形県新庄市東方山地の新第三系(日本火山学会 1970 年秋季大会講演要旨)
- 北部北上山地の先宮古統堆積岩類に関する研究の総括と現状
- 102 "早池峰構造帯"を構成する塩基性岩類
- 北上山地,"早池峰構造帯"中のLeptophloeum産出層
- 161 早池峰衝上断層-南部北上山地と"早池峰構造帯"との境界の一形態-
- 160 釜石地域に分布する古生界の再検討
- 岩手火山,松川火山泥流堆積物の噴出年代
- 早池峰超塩基性岩体中に分布する変成岩について
- A15 八幡平西方,玉川溶結凝灰岩中に見出された給源不明の火山砕屑堆積物
- O-183 反射法地震探査からみた東北日本の地殻構造(19. テクトニクス,口頭発表,一般発表)
- 岩手県,胆沢扇状地地域に分布する火山灰のフィッション・トラック年代(短報)
- 岩手県における骨材用砕石資源について