帰納的学習による入力文予測を用いた中国語ピンイン入力手法

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
中国語のピンイン入力システムにおいては,打鍵数が多い及び語候補から選択することは入力スピード向上の制限になっている.本研究では,以上の現象に着目し,帰納的学習による入力語予測を用いた中国語ピンイン入力手法を提案する.本システムは,帰納的学習を用いて既に入力された文章の字面情報により,予測用のルール(文字列)を獲得し,ルール辞書を自動生成する.また,隣接文字列の情報を利用してルール再生成を行うことにより,正予測率の向上を図っている.ルールを再生成する際,文脈に依存した文字列を獲得し,ユーザに動的に適応することができる.正予測率が40%の場合,打鍵数が39%程度減少していることから,本手法は入力スピードを向上させるために有効であると考えられる.ルール再生成を行う場合と行わない場合の正予測率を比較する実験を行った結果,後者の正予測率が平均4%程度増加していることが確認された.
一般社団法人情報処理学会の論文
2002-07-15

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク