枝分かれするネットワークを用いた格構造解析システムへの頻度情報の導入とその評価

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概要

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我々は構文解析の出来ない会話文などの格構造を解析するシステムとして単語同士の意味的なつながりを用いて日本語単文の格構造を解析する手法を提案した.また,実際にこれを用いたシステムを構築し,それによって文の解析実験を行ない,その結果を示し,考察してきた.本稿では,より高い解析率を得るために,ある単語がどのような意味で用いられやすい,ある名詞がある動詞の何格として用いられやすい,といった情報をネットワーク上のリンクの頻度として表現した.これにより,使用頻度の高い格構造を表現するリンクを効率よく活性化することができる.また,そのように改良したシステムによって文の格構造解析実験を行ない,解析率の向上を確認した.そこで,その結果を示し,本手法の有効性について考察する.
一般社団法人情報処理学会の論文
1999-11-25

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