原子吸光法による水中の直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸塩の間接定量
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概要
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水中の直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)を塩化ナトリウムの共存下でメチルイソブチルケトン(MIBK)に抽出分離した後,チオ尿素一銅(I)錯体(CuTu)溶液と振り混ぜると,LASとCuTuはイオン対を形成し,MIBK相のLAS濃度に比例してCuTuがMIBK相に抽出されるので,MIBK相の銅を原子吸光法により測定することによりLASの間接定量が可能であった.200μg以下のLASを含む3w/v%塩化ナトリウム溶液l00mlと10mlのMIBKを振り混ぜ,約5分間静置後,MIBK相を5m1分取し,CuTu溶液{銅(II):2×10^<-3>M,チオ尿素:8×10^<-3>M}5mlと振り混ぜ,MIBK相の銅を原子吸光法により測定した.定量範囲は(0.01〜2)μg/mlであった.0.1μg/mlのLASに対する変動係数は2.4%であった.シアン化物イオン,チオシアン酸イオン,亜硝酸イオン,ヨウ化物イオンなどが共存すると正の誤差を与えるが,シアン化物イオン以外はMIBK相を0.1Mホウ酸ナトリウム及びリン酸塩一塩酸緩衝液(pH3)で洗浄することによりその影響を除去できた.本法とメチレンブルーによる測定値は比較的よく一致した.
- 1980-11-05
著者
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