炎光光度法による水中の陰イオン界面活性剤の間接定量
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概要
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水中の陰イオン界面活性剤が塩化ナトリウムの共存下でメチルイソブチルケトン(MIBK)にナトリウムとイオン対として定量的に抽出されることを利用して,水中のドデシルベンゼンスルホン酸塩(LAS),ドデシル硫酸塩,ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸塩などを炎光光度法により間接定量できる方法を確立した.80μg以下のLASを含むl w/v%塩化ナトリウム溶液(pH 5〜13) 100ml と10ml のMIBKを振り混ぜ,約15分間静置後,MIBK相のナトリウムを炎光光度法により定量した.定量下限はLASとして5μg,25μgのLASに対する変動係数は1.5%であった.微量の陽イオン界面活性剤,両性界面活性剤,チオシアン酸イオン及び多量のアンモニウムイオン,カリウムイオン,カルシウムイオン,マグネシウムイオンなどが共存すると誤差を与えた.木陰を河川水及び下水に適用し,更にメチレンブルー法と比較した結果,メチレンブルー法より(4〜30)%低い値を示した.
- 1981-06-05
著者
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