蛍光検出器を用いる高速液体クロマトグラフィーによる環境水及び工場排水中のアセトアルデヒド, アクロレイン, プロピオンアルデヒド及びクロトンアルデヒドの定量
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概要
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環境水及び工場排水などの本試料中のアルデヒド類を窒素でパージし、2-ジフェニルアセチル-1、3-インダンディオン-1-ヒドラジン(以下、DAIHと略記)を用いて誘導体化した後、この誘導体をHPLCで測定し、アルデヒド類を定量する方法を確立した。すなわち、本試料200mlを洗気瓶に入れた後、塩化ナトリウム40gを加え溶解し、80℃の湯浴中に入れ、窒素を通じながら(100ml/min)50分間静置しアルデヒド類をパージした。洗気瓶のガスの出口は捕集液(DAIH15mg、アセトニトリル30ml、塩酸5滴)を入れたインピンジャーをシリコンチューブで連結し、パージされたアルデヒド類を捕集した。捕集液はそのまま、あるいはロータリーエバポレーターを用いて適当な濃度に濃縮し、その20μlをHPLCに注入した。測定したピーク高さとあらかじめ作成した検量線からアルデヒド類の値を算出した。この方法による本試料からの回収率はアセトアルデヒド:92〜98%、アクロレイン182〜96%、プロピオンアルデヒド194〜99%、クロトンアルデヒド:79〜96%であった。又、検出限界はアセトアルデヒド=1.2μg/1、アクロレイン=0.7μg/l、プロピオンアルデヒド:1.5μg/l、クロトンアルデヒド=0.7μg/lであった。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1989-05-05
著者
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永瀬 誠
Fukuoka Environmental Research Center
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永瀬 誠
福島県衛生公害研究所
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大崎 靖彦
福岡県衛生研究所
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松枝 隆彦
Fukuoka Environmental Research Center
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松枝 隆彦
福岡県衛生公害センター
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永瀬 誠
福岡県衛生公害センター
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大崎 靖彦
Fukuoka Environmental Research Center
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